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2017.06.27
売り出せ 湖北の梅酒 佐藤酒造と長浜バイオ大開発
長浜市榎木町の佐藤酒造が、長浜バイオ大と連携して梅酒づくりを始めた。原料には日本酒と、米原市で採れた南高梅を使用。学生らに試飲や成分分析、市場調査など商品開発に協力してもらい、「盆梅の街」の新たな特産品に育てる考えだ。(鈴木智重)
初の共同作業となった24日、佐藤硬史社長(43)と学生らが米原市大野木の農園で梅を収穫。500ミリリットル入りなら4000本分の梅酒になる650キロを酒造に運び込んだ。作業場では、皆で輪になって洗った梅を拭きながらヘタを取り、氷砂糖と一緒に漬け込んだ。
創業6年の佐藤酒造は、自称「日本で最も新しい酒造」。曳山(ひきやま)まつりのパッケージを施した日本酒をはじめ、「長浜の地酒」の商品化に力を入れている。
日本酒の梅酒は、創業時から製造してきたが、梅は福井県産だった。米原で南高梅が採れることを知り、昨年から試験を開始。本格生産を始めるのにあたり、「湖北地域ならではの特産品にしたい」とバイオ大に協力を呼びかけた。
応じた大学側は「梅酒プロジェクト」として学生有志を募り、2、3年生12人が集まった。8月から月一度ほど、試飲やうま味成分の分析などを通じて、理想の味わいを求める。
消費者を引きつけるパッケージや商品名、売り込み方も重要になる。1〜3月にある伝統の長浜盆梅展に絡めるなど商品価値を高める方策に知恵を絞る。梅酒ソムリエで、日本梅酒協会代表理事の金谷優さんもまとめ役として協力。1月中旬の商品化を目指す。
プロジェクトリーダーで、バイオサイエンス学科2年の堀内彩香さん(20)は「新潟出身で米や酒造りに関心が深いので参加した。飲みやすくて、おいしい梅酒にしたい」と意気込む。
アルコール市場が縮小傾向にある中、梅酒は若い女性らを中心に販売を広げているという。佐藤社長は「前向きな学生たちが集まりいい梅酒が造れそう」と期待を示す。
(2017年6月27日 中日新聞朝刊滋賀総合版より)
初の共同作業となった24日、佐藤硬史社長(43)と学生らが米原市大野木の農園で梅を収穫。500ミリリットル入りなら4000本分の梅酒になる650キロを酒造に運び込んだ。作業場では、皆で輪になって洗った梅を拭きながらヘタを取り、氷砂糖と一緒に漬け込んだ。
創業6年の佐藤酒造は、自称「日本で最も新しい酒造」。曳山(ひきやま)まつりのパッケージを施した日本酒をはじめ、「長浜の地酒」の商品化に力を入れている。
日本酒の梅酒は、創業時から製造してきたが、梅は福井県産だった。米原で南高梅が採れることを知り、昨年から試験を開始。本格生産を始めるのにあたり、「湖北地域ならではの特産品にしたい」とバイオ大に協力を呼びかけた。
応じた大学側は「梅酒プロジェクト」として学生有志を募り、2、3年生12人が集まった。8月から月一度ほど、試飲やうま味成分の分析などを通じて、理想の味わいを求める。
消費者を引きつけるパッケージや商品名、売り込み方も重要になる。1〜3月にある伝統の長浜盆梅展に絡めるなど商品価値を高める方策に知恵を絞る。梅酒ソムリエで、日本梅酒協会代表理事の金谷優さんもまとめ役として協力。1月中旬の商品化を目指す。
プロジェクトリーダーで、バイオサイエンス学科2年の堀内彩香さん(20)は「新潟出身で米や酒造りに関心が深いので参加した。飲みやすくて、おいしい梅酒にしたい」と意気込む。
アルコール市場が縮小傾向にある中、梅酒は若い女性らを中心に販売を広げているという。佐藤社長は「前向きな学生たちが集まりいい梅酒が造れそう」と期待を示す。
(2017年6月27日 中日新聞朝刊滋賀総合版より)