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学生活動 2025.11.19
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ミャンマー難民 おいしく応援 家庭料理 名城大食堂で限定30食

18日限定で食堂で提供されたミャンマーのチキンカレー「チェッタアールヒン」=東区の名城大ナゴヤドーム前キャンパスで
名城大ナゴヤドーム前キャンパス(東区)の食堂で18日、内戦が続くミャンマーの家庭料理「チェッタアールヒン」が特別メニューとして提供された。外国語学部の宮下大夢(ひろむ)准教授(38)のゼミが企画し、食堂を利用する学生たちに難民への支援を呼びかけた。
認定NPO法人難民支援協会(東京)が全国各地の学生と展開するプロジェクト「Meal for Refugees」の一環。日本で暮らす難民の故郷の味を学生食堂で再現し、若い世代の関心を高める取り組みで、宮下ゼミは昨年から連携している。
チェッタアールヒンは鶏肉とじゃがいもをスパイスで煮込んだチキンカレー。日本人の口に合うよう食堂の協力でアレンジし、限定30食を1食650円で用意し、1時間半で完売した。
国際協力論を学ぶ宮下ゼミは難民問題の啓発に積極的で、昨年10月はミャンマーの郷土料理「鶏肉と小松菜のカレー」を提供。関連映画の学内上映会やミャンマー産コーヒー豆のチャリティー販売にも継続的に取り組んでいる。この日も食堂で難民支援の募金活動に励んだ。
ゼミ生の3年森部恵さん(20)は「ミャンマーは自然災害にも見舞われ、大変な状況にある。難民問題に関心を持つきっかけになれば」と願った。宮下准教授は「多くの人を巻き込んで支援を広げていく活動を通じて、ゼミ生にも学びを深めてほしい」と期待した。(小林大晃)
(2025年11月19日 中日新聞朝刊市民版より)