進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2009.10.20

廃プラと木くずを再利用 耐熱性◎の板開発

■名工大+安城の会社

 名古屋工業大(名古屋市)の河辺伸二教授(建築工学)らの研究グループと、機械設計会社「トピア」(安城市)は十九日、廃プラスチックと木くずを再利用した板を開発した、と発表した。ベニヤ合板の代替など住宅建材としての利用が期待される。

 ペットボトルのキャップを分別回収する「エコキャップ運動」で集められた廃プラを原材料として使用。キャップと木くずを繊維状に細断し、熱などを加え、圧縮してボード状にする。

 両者は10年前から、共同研究を進め、これまでも同様のボードの開発をしてきたが、今回の材料は、より耐熱性が良く、建築材料として優れている。ベニヤ合板に比べ、耐水性や耐腐食性もあるという。トピアの小西正夫社長は「キャップだけではなく、どんな廃プラでも利用できる。資源を有効に活用できるボードだ。森林保全にもつながる」と話している。トピアは今後、沖縄県の会社と製品化に向け、取り組む。

(2009年10月20日 中日新聞朝刊21面より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ