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中日新聞掲載の大学記事

2017.02.25

アレルギー研究 報告 国助成事業 愛知文教女子短大

 文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」の1つに選ばれている愛知文教女子短大(稲沢市稲葉2)の公開報告会が24日、同短大で開かれた。短大では唯一の選定で、子どもの食物アレルギーに関する研究や教育を進めている。同事業は学長のリーダーシップの下、独自の研究に取り組む私大の経常費などを支援する。全国の198校の中から同短大を含む40校が選ばれた。

 同短大のテーマは子どもの食物アレルギーで、「社会的なニーズの高い、新しい学術領域を創出する」などと評価。2020年度まで5年間で2000万〜3000万円が助成されるという。

 報告会には大学や保育関係者、学生など約60人が参加。毎年12月に、アレルギーの子どもが食べられる料理をそろえて開催しているクリスマスパーティーや、医療現場での研修体験などについて担当者が発表した。

 来年度は調理実習室を改修。保育士や栄養士を目指す学生がアレルギー源を除去した給食を調理・試食したり、保育園などでの調理から配膳までの流れを学習したりする「トレーニングルーム」を設置する。18年度以降は、教科書となる「ワークブック」の作制や、遠隔地でも受講できる「eラーニング教育」の実施などに取り組む。

 古山敬子学長は「アレルギーの子どもを1人でも多く、幸せにできる研究を続けていきたい」と話した。(花井康子)

(2017年2月25日 中日新聞朝刊尾張総合版より)

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