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2017.02.09
種の場所 タイルで分かる 多治見 日東製陶所×愛知県芸大
多治見市明和町のタイルメーカー日東製陶所は愛知県立芸術大(長久手市)の学生のアイデアを元に、花壇で種を植えた場所を示すタイル製の園芸用品「プラントタイル」(仮称)を試作した。苗と雑草を間違えて抜いてしまったという学生の経験から生まれた製品で、地元の小学校に試作品を提供した。
学生は、美術学部デザイン工芸科のデザイン専攻と陶磁専攻の3年生8人。中小企業基盤整備機構中部本部の仲介で同社と協力。タイルを広めるというテーマで昨年7月から製品の開発に取り組んだ。試作品の製作にも参加した。
試作品は直径15センチほどで円形と八角形の2種類ある。小学校で使うことを想定し、学年ごとに色を分けられるよう赤やオレンジをはじめ6色を用意した。中央の穴が種の位置を示し、周りに雑草が生えるのも防ぐことができる。風雨に強く、汚れにくいタイルの特性を生かしている。
学生6人と同社の担当者が試作品12点を持って多治見市精華小学校を訪れ、環境委員の児童たちが花壇の苗に設置した。経過を観察して効果を確かめた上で改良に生かし、商品化できるかどうかを検討する。
委員で6年の児童(12)は「かわいい色で、もっとカラフルな花壇にしたいと思った」と笑顔。陶磁専攻の笠井英里奈さん(22)は「苗が大きくて設置しにくそうだったので、サイズは検討した方がいいと感じた。子どもたちが喜んでいてうれしかった」と話した。
(秦野ひなた)
(2017年2月9日 中日新聞朝刊可児版より)
学生は、美術学部デザイン工芸科のデザイン専攻と陶磁専攻の3年生8人。中小企業基盤整備機構中部本部の仲介で同社と協力。タイルを広めるというテーマで昨年7月から製品の開発に取り組んだ。試作品の製作にも参加した。
試作品は直径15センチほどで円形と八角形の2種類ある。小学校で使うことを想定し、学年ごとに色を分けられるよう赤やオレンジをはじめ6色を用意した。中央の穴が種の位置を示し、周りに雑草が生えるのも防ぐことができる。風雨に強く、汚れにくいタイルの特性を生かしている。
学生6人と同社の担当者が試作品12点を持って多治見市精華小学校を訪れ、環境委員の児童たちが花壇の苗に設置した。経過を観察して効果を確かめた上で改良に生かし、商品化できるかどうかを検討する。
委員で6年の児童(12)は「かわいい色で、もっとカラフルな花壇にしたいと思った」と笑顔。陶磁専攻の笠井英里奈さん(22)は「苗が大きくて設置しにくそうだったので、サイズは検討した方がいいと感じた。子どもたちが喜んでいてうれしかった」と話した。
(秦野ひなた)
(2017年2月9日 中日新聞朝刊可児版より)