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中日新聞掲載の大学記事

2016.10.13

愛知大学野球 秋季リーグ 中京大 次週にも3季連続V

 1部の第6週第3日は12日、愛知県の豊田市運動公園野球場で3回戦1試合を行い、中京大が3−2で名城大に逆転サヨナラ勝ちし、2勝1敗で勝ち点4とした。第7週の愛産大戦で勝ち点を取れば、3季連続の優勝が決まる。

 中京大は2点を追う9回、先頭の北村が右越え本塁打。さらに2死満塁から浜口が左前へ逆転サヨナラ打を放った。名城大は好投していた栗林が9回に力尽きた。

 中京大は8勝2敗。7勝4敗で勝ち点3の名城大にもわずかに優勝の可能性は残っているが、最終週で中部大に連勝するのが必須となる。中京大が愛産大に連敗の場合は逆転し、1勝2敗なら優勝決定戦となる。

■浜口「読み通り」 逆転サヨナラ打

 球場は緊迫感で包まれていた。勝ち点3同士の対戦。両校の選手も試合の重みが分かっていた。1点を追う9回2死満塁で打席に立った中京大の浜口は冷静だった。「勝負球はスライダー」。読みが的中し、逆転サヨナラとなる一打を左前に運んだ。

 2ボール2ストライクからの7球目だった。簡単に追い込まれたが直球、チェンジアップをファウルにして粘った。「前の打席までやられていたし、3球目の内角のスライダーも空振り。次も絶対に投げてくる」と確信していた。

 一方の名城大バッテリーも球種の選択には迷いがなかったが、内角には投げきれなかった。栗林は「ぶつけてしまうのが怖かった」と打ち明ける。投じたボールは真ん中低めに入った。

 3球目より明らかに打ちやすくなった。待っていた浜口はしっかり捉えた。優勝へ大きく前進。「でも内角に来たら絶対に打てなかった」と、いたずらっぽく笑った。(東郷賢一)

▽豊田(中京大2勝1敗)
名城大 000010010―2
中京大 000000003―3
本塁打 北村(京)

(2016年10月13日 中日新聞朝刊23面より)
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