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2016.10.12
岐阜大など産学官が連携 炭素繊維開発で討論
東海、北陸地方で炭素繊維複合材の開発や組み立てなどに携わる産学官が集まる大会「コンポジットハイウェイコンベンション2016」が11日から2日間の日程で、岐阜市の長良川国際会議場で始まった。技術者や研究者ら約500人が参加。企業や大学の取り組みを聞き、企業同士の連携などを話し合ったりした。
名古屋大と岐阜大、金沢工業大と各地の公設試験場などでつくる「コンポジットハイウェイコンソーシアム」と県が開いた。繊維業の盛んな北陸と航空機や自動車などの生産が活発な東海の企業を結び付けようと2014年に発足し、年1回、大会を開いている。
この日の基調講演で川崎重工業航空宇宙カンパニー(各務原市)の生産企画部理事、酒井昭仁さんは航空機などの製造工程で、炭素繊維複合材をどう使っているかを紹介。低コストで部品を量産するアジア新興国のメーカーの台頭を見据え「高精度の部品を作って組み立て段階での時間や費用の無駄を減らし、総合的にコストを安くすることを目指す」と展望を述べた。
ほかに3大学の代表者やコンソーシアムと連携するフランスの企業集団の担当者らも講演した。12日は県内企業による研究、開発の発表などがある。(兼村優希)
(2016年10月12日 中日新聞朝刊17面より)
名古屋大と岐阜大、金沢工業大と各地の公設試験場などでつくる「コンポジットハイウェイコンソーシアム」と県が開いた。繊維業の盛んな北陸と航空機や自動車などの生産が活発な東海の企業を結び付けようと2014年に発足し、年1回、大会を開いている。
この日の基調講演で川崎重工業航空宇宙カンパニー(各務原市)の生産企画部理事、酒井昭仁さんは航空機などの製造工程で、炭素繊維複合材をどう使っているかを紹介。低コストで部品を量産するアジア新興国のメーカーの台頭を見据え「高精度の部品を作って組み立て段階での時間や費用の無駄を減らし、総合的にコストを安くすることを目指す」と展望を述べた。
ほかに3大学の代表者やコンソーシアムと連携するフランスの企業集団の担当者らも講演した。12日は県内企業による研究、開発の発表などがある。(兼村優希)
(2016年10月12日 中日新聞朝刊17面より)