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中日新聞掲載の大学記事

2016.10.05

若い知恵で空き家再生 半田 日福大生が設計、提案

 日本福祉大で建築を学ぶ学生が、半田市亀崎地区の空き家をモデルに実践的な設計を学んでいる。若者と地域を結ぶシェアハウスを提案し、まちの活性化につなげたい考えだ。(三宅千智)

 「この狭さでベッドは置けないんじゃないか」「共有スペースはどうする」。半田市の半田キャンパスの校舎で開くミーティング。学生らが部屋の配置図をにらみながら意見を交わす。

 住宅メーカーへの就職が内定している4年生加藤博斗さん(22)は「現実にある建物や街並み、住人の息遣いを感じながらの設計は実践的で勉強になる」と楽しそうだ。

 亀崎地区のNPO法人亀崎まちおこしの会が取り組む「空き家再生プロジェクト」の一環で、同大健康科学部福祉工学科バリアフリーデザイン専修の1〜4年生8人が任意で参加協力している。

 学生たちは、2軒の空き家を現地視察した上で、8月下旬から定期的に集まって設計作業を進める。入居する学生と住民らが交流できる土間を設けるなど、開放的な間取りを重視。2階のベランダを利用して隣近所の家々と行き来する案もある。

 シェアハウスの実現は未定だが、アドバイザーを務める日本福祉大の毛利志保准教授は「学生が何度も足を運ぶことで地域も活気づく。亀崎の景観を生かしたまちづくりに関わることは、彼らが社会人になっても生きるはず」と期待。提案をパネルにまとめて、22、23日に発表する計画だ。

(2016年10月5日 中日新聞朝刊知多版より)
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