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中日新聞掲載の大学記事

2016.09.23

若者視点 集客に生かす おんたけ休暇村 「ナゴ校」学生ら議論

 長野県王滝村にある名古屋市の宿泊型体験施設「おんたけ休暇村」は、同市の学生団体「ナゴ校」と提携し、若者の集客増を目指す新たな企画づくりに取り組んでいる。22日には、ナゴ校の中心メンバー6人が施設で、大学生から見た村の魅力や改善点について議論を交わした。

 「ナゴ校」は名古屋の街を盛り上げようと、同市の大学生を中心に300人以上で構成。市総務局がアドバイザーを務める関係で、休暇村に協力することになった。

 6人は1泊2日の日程で訪れ、施設内のキャンプ場や温泉を視察したほか、天体観測や五平もちづくりにも参加。2日目に「大学生の合宿利用の促進」をテーマに、同行した市職員も交えて討論した。

 豊かな自然や住民の温かさなど、名古屋にはない「非日常感」が学生にアピールできる大きな魅力として挙がった一方、多くの課題も出た。

 愛知淑徳大3年の内田さん(20)は「良い施設なのに同世代の間の知名度がすごく低い。ネット上で見られる休暇村のレビューが少なすぎる現状も問題」と指摘。愛知東邦大4年の松井さん(22)は「雨の日の選択肢が限られてしまう。荒天時のプランの充実が必要」などと述べた。

 メンバーらは名古屋に戻った後も議論を続け、年内に具体的な企画案を休暇村に提案する。討論会を見守った休暇村の青木直人総務課長は「参考になることは多い。一緒に試行錯誤して良い企画をつくりたい」と話していた。  (酒井大二郎)

(2016年9月23日 中日新聞朝刊市民版より)
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