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中日新聞掲載の大学記事

2016.07.05

学生カフェ 街の魅力PR 大垣・ハツラツ市に限定開店

■岐経大サークル 「いつかは常設店を」

 岐阜経済大(大垣市北方町)でまちづくりに取り組む学生サークル「まちなか共同研究室マイスター倶楽部(くらぶ)」が、カフェを通じた地域活性化に乗り出した。現在は1日限定での開店しかできないものの、学生は「いつかは常設店を開いて、カフェに集まる人のコミュニティーをつくりたい」と展望を描く。(中根真依)

 3日に大垣市中心部の商店街一帯であった、毎月第1日曜日恒例の元気ハツラツ市。若手店主グループ「石黒塾」が空き店舗を活用して開いている調理場付き貸しスペース「ちょいみせキッチン」(同市郭町)に、1日限定の「ちょいみせカフェ」がオープンした。

 「学生らしさ、商店街らしさ、大垣らしさ」が店のテーマ。机の上には、コーヒーフレッシュと砂糖を市特産の升に入れて配置し、さりげなく大垣をPRしている。

 マイスター倶楽部カフェ担当の1〜3年生20人が、準備から当日の接客まで全て主体となって運営。提案者で代表の須山脩平さん(21)=経済学部3年=は「商店街にはいろんな魅力があることを、カフェを通じて伝えたいと思った」と狙いを話す。

 開店は、3月のハツラツ市の日に続いて2回目。今回はより大垣らしさを出すために、お通しとして同市上石津町の製茶会社「平塚香貴園」の緑茶を提供した。よく冷えた緑茶は、来店客からも好評だった。

 会場のレンタル料は1週間1万5000円。数万円の売り上げがあったものの、食器などの初期投資があったためもうけはほぼなく、黒字化までの道のりは長い。

 それでも「まずはハツラツ市で学生がカフェをやっていると広く知ってもらえたらうれしい」と須山さん。秋と春にも一度ずつ開き、新しいメニューや企画に挑戦するつもりだ。

(2016年7月5日 中日新聞朝刊西濃版より)
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