進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2016.06.14

全日本大学野球選手権 中京学院大ナイン凱旋 吉川 「優勝の実感湧いてきた」

■学生ら200人が喝采

 中京学院大(東海地区)が12日に神宮球場であった第65回全日本大学野球選手権大会決勝で中央学院大(千葉県)に5−2で勝ち、初出場で優勝した。初出場優勝は1993年の青学大以来、史上7校目の快挙。東海地区連盟所属のチームが優勝するのも初めてだった。ナインは一夜明けた13日、東京都内の宿舎を出発し、岐阜県中津川市の中京学院大中津川キャンパスに凱旋(がいせん)、学生や関係者ら約200人の喝采を浴びた。

 全5試合で安打を放って攻守で優勝に大きく貢献、プロ側の評価をさらに高めた今秋ドラフト1位候補の吉川尚輝遊撃手(4年、岐阜・中京)の元には100件ほどのメッセージが届いた。全てに返信したという吉川は「優勝の実感が湧いてきた」と満面の笑み。また「電話が鳴りっぱなし」という近藤正監督(68)にはOBの広島・菊池からも連絡があったという。「信じられないと言っていた」と教え子からの祝福を喜んだ。

 吉川と4勝を挙げて最優秀投手賞に輝いたエース左腕・柳川優太投手(4年・大垣日大)は、日米大学選手権(7月12日開幕、静岡・草薙ほか)の日本代表選考合宿に17日から参加する。特に吉川は同じ遊撃手のドラフト1位候補である日大・京田とポジションを争うことになる。「お互いに注目されている同士。いろいろ話して仲良くなりたい。いいところを見せてアピールしたい」と吉川。休む間もなく、再び戦いの舞台に戻る。

 ◆初出場Vは史上7校目 初出場校の優勝は1952年の第1回大会の慶大を除いて過去6校。ほとんどが大会初期で、53年の立大、54年の明大、56年の関西大、60年の法大、71年の亜大、93年の青学大に次いで、中京学院大が史上7校目。

 ▼中京学院大 1993年、岐阜県中津川市に開学。野球部も同年創部。90年に同市に移転した中京短期大学経営学科を拡充した形で、経営学部のほかに看護学部、短期大学部(保育科、健康栄養学科)がある。63年に岐阜・中京高を開校した学校法人安達学園が経営母体で、創立者・安達壽雄は、中京大などを運営する学校法人梅村学園の創立者・梅村清光の次男。建学の精神は、梅村学園と同じ「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」を掲げる。学生数は1284人。硬式野球のほかに、軟式野球、レスリング、ソフトボールなどが盛ん。主な卒業生はプロ野球広島の菊池涼介。

 ▼吉川尚輝(よしかわ・なおき) 1995(平成7)年2月8日生まれ、岐阜県羽島市出身の21歳。177センチ、79キロ、右投げ左打ち。小学1年で桑原スポーツ少年団で野球を始め、中学では羽島フジボーイズでプレー。岐阜・中京高では1年夏に三塁手のレギュラーとなり、同秋から遊撃手。3年夏の岐阜大会4強が最高成績で甲子園出場経験はなし。中京学院大では1年春からレギュラー。タイトルはベストナイン(1年秋、2年春)、首位打者(2年春)、盗塁王(2年春秋、3年春)。

(2016年6月14日 中日スポーツ9面より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ