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2008.03.19
68歳男性に博士号 名古屋経済大(犬山)で2人目
犬山市の名古屋経済大で18日、卒業式があり、大学院法学研究科の中村光宏さん(68)=三重県四日市市八千代台=に博士号が授与された。同大の博士誕生は、昨年に引き続き2人目となった。
中村さんは四日市市内で、生コンクリートや不動産などの会社を経営している。
60歳の時に「第二の人生を学問研究に打ち込もう」と考え、同大大学院修士課程に社会人入学。62歳の時には、博士後期課程に進学した。事業の傍ら、自宅から名古屋市中区のサテライトキャンパスに通った。
博士論文のテーマは「わが国における株式譲渡制限制度の研究」。家族や友人といった限られた出資者で運営されることが多い中小企業が、外部からの経営参加を拒む手段としての制度、株式譲渡制限を考察した。
中村さんは、専門書を探すため東京・神田の古書店街へ何度も足を運んだという。「博士号取得は夢のようだ。自分自身が長年、中小企業経営に携わってきたので論文のテーマはぴったりだった。途中で挫折しそうになったこともあったが、教授や仲間の励ましが支えになった」と笑顔で語った。(野末幹雄)
(2008年3月19日 中日新聞朝刊近郊版より)
中村さんは四日市市内で、生コンクリートや不動産などの会社を経営している。
60歳の時に「第二の人生を学問研究に打ち込もう」と考え、同大大学院修士課程に社会人入学。62歳の時には、博士後期課程に進学した。事業の傍ら、自宅から名古屋市中区のサテライトキャンパスに通った。
博士論文のテーマは「わが国における株式譲渡制限制度の研究」。家族や友人といった限られた出資者で運営されることが多い中小企業が、外部からの経営参加を拒む手段としての制度、株式譲渡制限を考察した。
中村さんは、専門書を探すため東京・神田の古書店街へ何度も足を運んだという。「博士号取得は夢のようだ。自分自身が長年、中小企業経営に携わってきたので論文のテーマはぴったりだった。途中で挫折しそうになったこともあったが、教授や仲間の励ましが支えになった」と笑顔で語った。(野末幹雄)
(2008年3月19日 中日新聞朝刊近郊版より)