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中日新聞掲載の大学記事

2016.04.03

標識柱の補強に 便利シート発売 小松精練

 繊維加工の小松精練(石川県能美市)は、鋼管を用いた道路標識や信号機などの柱の補強工事向けに、熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)シート「カボコーマ・Pシート」を研究機関の協力で開発し、全国発売すると発表した。類似の補強材に比べて扱いやすく、工事費の軽減につながるという。全国的に伸びている鋼管柱の補修工事向けに売り込む。

 金沢工業大の革新複合材料研究開発センター(同県白山市)などが協力。鋼管柱メーカーのヨシモトポール(東京)が販売する。

 シートの標準サイズは縦50センチ、横100センチ、厚さ0.6ミリ。鋼管柱のうち標識用は直径20センチ以上、照明用は約9センチ以上の補強工事に適している。補強したい部分に接着剤を塗ってシートを巻き付け、表面に防食シートを貼って仕上げる。耐久期間は10〜15年ほど。補強材として一般的な熱硬化性の材料に比べて曲げやすく施工しやすいため、3割以上の工事費削減が期待できる。

(2016年4月3日 中日新聞朝刊26面より)
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