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中日新聞掲載の大学記事

2016.03.26

イラストで飲食店、催し情報 若者目線で尾張旭マップ

 若手の市職員や地元企業の社員、金城学院大生ら15人でつくる「尾張旭市地域ブランド検討会議」が、尾張旭市のおすすめの飲食店やイベント情報を満載した尾張旭おでかけMAPを作製した。6月発行の第1号に先駆け、「第0号」を28日から、同市全域と瀬戸市の一部、名古屋市守山区の一部の世帯へ順次配布する。(堀井聡子)

 20〜30代の若い世代に尾張旭市の魅力を知ってもらい、市の地域ブランドを定着させようと、同市が昨年10月に検討会議を立ち上げた。これまで計4回、メンバーで会議を開き、内容を検討した。市内の若者に街に愛着を持ってもらい、近郊地域の人には同市の魅力を伝えるため、マップの作製を企画した。

 マップはA4判の両面カラー。8万3000部用意し、地域情報フリーペーパー「ポトス尾張旭・瀬戸」に折り込んで配る。

 「制作準備室」とサブタイトルが付いた第0号では、片面でマップ製作の経緯について説明しながら、同市が日本紅茶協会が認定する「おいしい紅茶の店」の店舗数が日本一であることや、自然の豊かさなどを写真付きで紹介。もう片面には手描き風の市内全域の地図を掲載し、認定店の位置を書き込んだ。

 工夫したのは、写真よりもイラストを多く取り入れたこと。「写真ばかりだと堅い印象になってしまう。イラストをメーンにすることで、柔らかい雰囲気に仕上げました」と会議のメンバーで市保険医療課の清水玲奈さん(25)。

 さらに、実際の市職員をモデルにした3人の若い女性を登場させ、3人が市内を案内する形式にして親しみやすくした。それぞれ「あき」「さくら」「ひな」と名付け、最初の一字をつなげると「あさひ」になるなど趣向を凝らした。

 また、マップで紹介する店舗はメンバーが実際に訪れ、店側と掲載の交渉もした。

 今後は6月から来年3月にかけて計4回発行し、市内を4区域に分けて順番に紹介する。いずれもポトス尾張旭・瀬戸に折り込む。第1号から第4号まで全てつなげると、市全体の地図になるという。

 清水さんは「市内の若者は、休日になると名古屋など市外へ行ってしまう。見た人が休日に市内へ出かけたくなるマップにしたい」と話した。

(2016年3月26日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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