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中日新聞掲載の大学記事

2009.06.27

盲人日本記録ランナー 目指すはパラリンピック

 陸上競技の1500メートル走で視覚障害者の日本記録を持つ美浜町奥田の森下主税(ちから)さん(21)=日本福祉大四年=が、二〇一二年のロンドンパラリンピック出場を目指し、練習で伴走してくれるランナーを探している。「名古屋市近郊までなら出向くので協力を」と呼び掛けている。(字井章人)

求む、夢への伴走者 美浜の森下さん『ロンドン走りたい』

 名古屋市守山区出身の森下さんは小学一年の時に事故で視力を失い、今は光の明暗が分かる程度。高校時代に足の速さを先生に褒められ、体を動かすことが好きだったこともあって、同大で陸上部に入った。

 練習では、伴走者と一緒に布製のひもを握って走る。一、二年生の時は先輩に伴走してもらい、〇七年十月のジャパンパラリンピックの最も障害が重い部門で4分47秒14の日本記録を出した。

 先輩が卒業した昨年は伴走者が見つからず、屋内のランニングマシーンでの練習がほとんど。自らの記録更新とA標準記録(4分35秒)の突破ができず、北京パラリンピックの出場を逃した。

 今年は新入生の松井良弘さん(18)にパートナーを務めてもらい、五月の大会では非公認ながら記録を1秒更新。ただ、互いの時間が合わず、松井さんの練習も必要であるため複数の練習相手を募ることにした。

 伴走者の条件は、1500メートルを4分20秒台で走れる人で、知多半島内か名古屋市周辺の競技場で平日の夕方以降か土、日曜に伴走してくれる人。森下さんは「週一回でもいいので定期的に一緒に走ってほしい。夢の舞台ロンドンを走りたい」と話している。

 協力を申し出る人は、森下さんのメールアドレスchikara@tac−net.ne.jpまで。

(2009年6月27日 中日新聞朝刊愛知総合版より)
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