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中日新聞掲載の大学記事

2015.12.02

大学生ら 常総の力に 6日、39人が復旧支援へ

 県内の大学生や短大生の有志が6日、今年9月の北関東豪雨で被災した茨城県常総市を訪れ、復旧に向けたボランティア活動に取り組む。被災から3カ月がたった今も現地は支援を必要としており、民家や田畑の泥出しに力を合わせる。

 学生は北陸学院大、同大短大部、金沢大、県立看護大、金沢工業大の39人。県内の大学や短大、高等専門学校が参加する大学コンソーシアム石川の活動の一つで、2013年は東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市、14年9月は豪雨で被災した兵庫県丹波市で復旧活動にあたった。

 常総市では豪雨により9月10日に鬼怒川の堤防が決壊し、甚大な被害が出た。学生ボランティアをまとめる北陸学院大の田中純一准教授は、現地では家屋内の大きな泥は取り除いたものの、細かい部分や田畑の泥出しまでは行き届いておらず「まだまだマンパワーが必要」と語る。

 参加学生は被災から1カ月後の10月初めに募集し、3日間で定員を上回る応募が寄せられた。今回は6日未明に金沢を出発、終日常総市で活動し夕方に現地を出発するハードな日程だが、実家が常総市という男子学生や東日本大震災のボランティア経験者もおり、みんな被災地に向ける意識が高いという。

 田中准教授は「報道されなくなっても現地には手助けを必要とする人たちがいる。わいわい力を合わせることで被災した人たちを元気づけ、学生たちが被災地の現実を知る機会になってほしい」と話している。 (小室亜希子)

(2015年12月2日 北陸中日新聞朝刊石川県内版より)

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