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中日新聞掲載の大学記事

2009.05.25

愛知大学野球 中京大10季ぶりV33度目

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)最終週第2日は24日、名古屋市の瑞穂球場で2回戦2試合が行われた。勝ち点3で並ぶ首位決戦の第2試合で、中京大が中部大に5−2で連勝。勝ち点を4とし、10季ぶり33度目の優勝を決めた。

 中京大は6月9日に神宮球場などで開幕する全日本大学野球選手権の出場権を得た。1回戦で京滋大学野球リーグ優勝の仏教大と対戦する。

 中京大は一回一死二塁から、戸軽の右前打で先制。なお二死二、三塁とし、紙谷と東間が連続適時打を放った。中部大は七、九回に1点ずつを返したが、序盤の失点が響いた。中京大の上杉は今季2勝目。

 4位と最下位を決める第1試合は、名城大が名商大に3−0で勝ち、1勝1敗のタイに戻した。

選手の自主性尊重

 中京大のエース武藤が最終打者を中飛に打ち取ると、マウンドに歓喜の輪ができた。「選手、スタッフがよく頑張り、狙い通りにリーグ戦を進められた」。選手に胴上げで祝福された村瀬監督は顔を上気させて喜んだ。

 5年間リーグ優勝から遠ざかっていた。「どうしたら勝てるか、選手が自分たちで考え、成長してくれた」と村瀬監督。自主性を尊重するチームカラーが昨秋3位からの躍進を支えた。

 前週までチーム打率は2割8厘とリーグ最低。その低調な打線が防御率1・55と今季好投する中部大の石川を攻略した。きっかけは試合開始前の投球練習。石川は変化球を投げなかった。

 「立ち上がりは直球で攻めてくる」。主将の磯村は確信した。一回一死。磯村は「初心に帰って狙い球を絞った」と直球を左翼線に運んで二塁に進んだ。号砲になった。後続も直球を待って5安打を放ち、一挙3得点で石川の出ばなをくじいた。

 全日本大学野球選手権の出場は18回目。「一つずつ勝っていきたい」とリーグ最多5勝の武藤が誓えば、磯村が「最後まで勝ちます。自分たちの野球をすれば大丈夫」。創部53年の古豪が再び全国に名乗りを上げた。 (松山義明)


◇2部(24日・愛工大)
愛大  10503020―17
愛工大 012000000―3

(愛)永田、林、倉野、伊佐地、内山−赤田、蟹井
(工)野元、後藤、佐藤、高、大田−三宅、桜井
本塁打 高森(愛)橋本(工)
 (愛大は優勝)

◇瑞穂(1勝1敗)
名商大 000000000―0
名城大 00102000x―3

◇同(中京大2勝)
中部大 000000101―2
中京大 30010010x―5

(2009年5月25日 中日新聞朝刊スポーツ版より)

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