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中日新聞掲載の大学記事

2009.04.23

愛院大歯学部出身者の団体 来月フィリピンで治療ボランティア

 愛知学院大歯学部(名古屋市千種区)の出身者らでつくるボランティア団体「AGUDAA−V−フィリピン」が、貧困で歯科医師にかかれないフィリピンの住民を対象に無料で治療をするため、5月3日に現地へ出発する。

貧困層の虫歯治してあげたい

 愛学大歯学部は1993年に比国マニラの私立イースト大歯学部と姉妹提携。受け入れた留学生からフィリピンでは貧しさから虫歯が多いことを知った。

 ボランティア団体がマニラ近郊の小学校で実施した調査によると、児童一人当たりの虫歯数は6歳で15.22本。12歳では20.02本に上る。

 これを受けて、愛学大歯学部同窓会のメンバーらが98年にボランティア団体を結成。同年にマニラのスラム「ドント地区(スモーキーマウンテン)」で初の無料治療をした。以来、イースト大歯学部と共同で年1、2回、比国で貧困層の治療やフッ素洗口の指導などに当たっている。必要となる薬品は同窓会やロータリークラブなどが支援。滞在費は参加者自身が負担している。

 今回の派遣団は、県内を中心に20−60代の歯科医師や歯科衛生士、診療放射線技師の計26人。一行は5月4日からの2日間、マニラ近郊のナタボス地区で水上生活を送る500人の歯を診た後、同月6日に帰国する。

 派遣団の亀山正道団長と森栄副団長は「フィリピンの貧困層は劣悪な環境に置かれている。少しでも役に立ちたい」と意気込みを話している。(中村禎一郎)

(2009年4月23日 中日新聞朝刊県内版より)

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