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中日新聞掲載の大学記事

2008.04.23

大卒求人 最高を更新 来春1.7%増、94万8000人に リクルート調査

 リクルートの調査部門のワークス研究所が22日発表した2009年3月卒業予定の大学生・大学院生に対する民間企業の求人調査によると、求人総数(推計)は前年より1・7%増の94万8000人で、2年続けて過去最高を更新した。

 団塊世代の大量退職に伴う人材の補充に加え、企業業績も比較的堅調なため「売り手市場」が続いている。就職を希望する学生数も増え、就職希望者1人当たりの求人数を示す求人倍率は2・14倍で、前年と同じだった。

 原油高や米サブプライム住宅ローン問題などで景気の先行きに対する不透明感も強まっているが、同研究所は「すぐに新卒採用に影響が出るわけではない」と話している。

 規模別では、従業員1000人以上の企業の求人総数は20万9000人で、2・9%増加。求人倍率は前年と同じ0・77倍だった。一方、1000人未満の企業の求人総数は1・3%増の73万9000人で、求人倍率は4・26倍。同研究所は「学生の大手志向が続き、1000人未満企業の採用環境は依然厳しい」と分析する。業種別にみると、流通業は7・15倍と高水準で、製造業は2・64倍。金融業は0・35倍と「狭き門」が続き、サービス・情報業も0・75倍だった。

 調査は今年2、3月に実施。企業約4300社と大学生・大学院生の計約1万7000人から得た回答をもとに、全体を推計した。

(2008年4月23日 中日新聞朝刊10面より)

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