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中日新聞掲載の大学記事

2015.06.10

半田赤レンガ 魅力広める 来月公開 日福大生、HP一新

 半田市榎下町にある国の登録有形文化財、半田赤レンガ建物の耐震改修が6月末に完了し、7月18日から公開されるのを前に、一般社団法人「赤煉瓦倶楽部(れんがくらぶ)半田」は建物を紹介するホームページ(HP)を一新した。日本福祉大の学生でつくる「半田赤レンガ建物保存活用委員会」が担当した。(山野舞子)

 委員会は昨年2月、健康科学部福祉工学科の学生を中心に発足。メンバーは14人で、これまでも倶楽部と協力して活動してきた。昨年12月、倶楽部が一般社団法人となったのを機にさらに連携を強化した。

 HPは、男子学生が中心となって更新。写真を多く使って建物の姿を多面的に伝えている。明治から昭和初期にビール工場だった建物の歴史的価値、断熱に優れた構造の工夫などの解説も付記した。工場から全国へ出荷、販売され、「五大ビール」の一つとして人気を集めた「カブトビール」についても歴史や関連グッズを紹介している。

 4年の小沢凌雅さん(21)は「誰もが見やすいよう写真やイラストを多く入れた。同世代の人にも興味を持ってもらいたい」と語る。HPのほか、関係するフェイスブックに新たな情報を数多く書き込み、委員会の活動も載せた。HPには、フェイスブックの情報も取り込んだ。HPは「半田赤レンガ建物」で検索。

 倶楽部は、学生によるHPの更新のほか、女子学生による「カブトガール」を結成し、当時の復刻版「カブトビール」の販売PRも計画している。今後も独自企画を進める考えで、馬場信雄理事長(67)は「建物やカブトビール本来の価値や魅力をしっかり伝えたい。学生にも協力してもらい、市民目線で活動する」と意気込む。

 建物は現在、市の所有。これまで年数回、一般公開し、倶楽部が案内やビール販売などをしてきた。2014年夏に耐震改修に着手。7月の公開後はJTBプロモーション(名古屋市中村区)に管理運営を委託する。

(2015年6月10日 中日新聞朝刊知多版より)
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