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中日新聞掲載の大学記事

2015.06.01

愛知大学野球 日本福祉大が1部残留 前元が4安打完封

 1部最下位の日本福祉大が2部代表の東海学園大に3−0で連勝し、1部残留を決めた。日本福祉大は前元良太投手(3年・徳之島)が大学初完封勝利で、残留に大きく貢献した。

■二枚看板で反撃だ

 最後の打者を打ち取ると、日本福祉大ナインは心底ほっとした表情を見せた。残留決定の立役者は、安定感抜群のサイドスロー・前元。無四球の4安打完封だ。

 「最初から最後までリラックスして投げられた」。満足げに笑ったが、胸の内には悔しさがあった。愛院大との最終カード。連勝で優勝、連敗で最下位と大きく立場が入れ替わる大勝負だった。1戦目、同点の9回2死三塁で登板した前元はサヨナラ暴投。チームは2戦目も落とし、最下位になった。

 普段の試合前、投球練習は1日20球程度に抑えている。この1週間は80球に増やした。徹底的に指先の感覚を研ぎ澄ましてきた。「先週のミスを取り返せてほっとした」。

 今季は通算93イニングを投げきったエース西川に「おんぶにだっこだった」。台頭の鍵になる2枚目の先発として前元が猛アピールだ。「まだまだ今の力では1部では通用しない。西川さんの負担を少しでも減らせるように、甘い球をなくし、スピードも上げていきたい」。秋こそ、二枚看板で初優勝を狙う。 (安達健)

■南部が殊勲打

 日本福祉大は南部が勝負所で決めた。両チーム無得点で迎えた7回1死満塁、右越えに走者一掃の適時三塁打。これが大学初安打だった。不調の熊崎に代わって初のスタメンに抜てき。「打席に入る前に熊崎さんにがんばれよと声をかけてもらって力をもらえた。負け続きでチームもナイーブになっていたので、勝ててうれしい」。初安打が決勝打となり、チームを救った。

■「秋にもう一度」 東海学園大

 東海学園大は連敗を喫し、2002年秋季リーグ以来の1部昇格はならなかった。鈴木監督は「先制点を取らなければ勝機はないと思っていた。残念だけど力を出し切った結果です」と淡々と語った。今季は打線が奮わなかった。「打席に立つと迷ってしまう選手が多い。決定力をテーマにオープン戦で鍛え直し、秋にもう一度挑戦したい」と力を込めた。

▽2回戦(日福大2勝)
日福大(1部6位) 000000300―3
東海学園大(2部1位) 000000000―0
(福)前元−中原
(東)山口隆、竹中−橋本康、上村
(日福大は1部残留)

(2015年6月1日 中日スポーツ10面より)
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