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2015.03.01
心身健康 科学的に検証 金沢で開幕 全国研究者ら集う
体力づくりや心の問題、生活習慣など身近な領域を数値化し、幅広い角度で検証する「日本体育測定評価学会」が28日、金沢市広坂のしいのき迎賓館で開幕した。全国の研究者ら約100人が集い、議論を深めた。
体力テストやアンケートを用いて個々のデータを集計し、心身の健康を科学的に検証する学問。学会は2日間の日程で体育や教育、医療など各現場に携わる研究者が成果を発表する。県内からは金沢大、金沢工業大、県立大の3大学が参加した。
金沢工大の佐藤進准教授は「皮下脂肪の蓄積容量」を題材に、県内の21〜85歳の男女計約1400人を調査した研究成果を発表。女性が蓄えることができる皮下脂肪は、男性の倍ほどあると明らかにしたほか、肥満に関連する疾患を防ぐためには、内臓脂肪だけでなく、皮下脂肪の量にも着目する必要があると説いた。
金沢での開催は4年ぶり2回目。開会式では、学会長で大会長を務める金大の出村慎一教授があいさつ。測定評価を掘り下げる学問は50年の歴史があるとして「過去の実績をしっかりと受け継ぐとともに、若い研究者の可能性を広げる有意義な学会にしたい」と話した。 (前口憲幸)
(2015年3月1日 北陸中日新聞朝刊石川版より)
体力テストやアンケートを用いて個々のデータを集計し、心身の健康を科学的に検証する学問。学会は2日間の日程で体育や教育、医療など各現場に携わる研究者が成果を発表する。県内からは金沢大、金沢工業大、県立大の3大学が参加した。
金沢工大の佐藤進准教授は「皮下脂肪の蓄積容量」を題材に、県内の21〜85歳の男女計約1400人を調査した研究成果を発表。女性が蓄えることができる皮下脂肪は、男性の倍ほどあると明らかにしたほか、肥満に関連する疾患を防ぐためには、内臓脂肪だけでなく、皮下脂肪の量にも着目する必要があると説いた。
金沢での開催は4年ぶり2回目。開会式では、学会長で大会長を務める金大の出村慎一教授があいさつ。測定評価を掘り下げる学問は50年の歴史があるとして「過去の実績をしっかりと受け継ぐとともに、若い研究者の可能性を広げる有意義な学会にしたい」と話した。 (前口憲幸)
(2015年3月1日 北陸中日新聞朝刊石川版より)