進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2009.03.03

豊田市の子育ち応援事業 子どもの夢を実現 ソーラーカー完成

 豊田市衣丘小学校の6年生9人が三輪自転車を元にソーラーカーを完成させ、2日、同校(三軒町)の全校集会で披露。盛んな拍手が送られた。(杉山直之)
 地域住民の協力で子どもの夢を実現する豊田市の子育ち応援事業の一環。同校では、鈴木貫太君(12)らが「地球温暖化防止に役立つような太陽光で動く木の車を作りたい」と応募、採用された。

元教員の永井さん指導 衣丘小6年生9人が全校集会で披露

 鈴木君らは昨年四月に「チームK.C.」を結成。元教員の永井茂郎さん(74)=同市小坂町=の指導を受けながら、月2、3回土曜日に地元の自治区施設に集合。ソーラーパネルの性質やモーターの仕組みなどを学んできた。

 当初は四輪で動くソーラーカーを考えていたが、車軸をうまく回すことが難しいことから、三輪自転車を利用。木で骨格や屋根を作り、ソーラーパネルを取り付けた車を作ることになった。

 昨年11月からは設計図に基づいて、本格的な製作に取り掛かった。永井さんのほか、愛知工業大の学生もモーターと自転車のチェーンをつなぐギアづくりを手伝うなど全面協力し、2月上旬に完成した。

 鈴木君は「実現するとは思わなかった。乗り心地も良くて、自分たちで作ったとは思えない。チームワークの大切さや、ものづくりの大変さも実感できた。これからも環境問題に注目していきたい」と話した。

 同事業には2007年度に市内の小中学校から635件の応募があり、6件が08年度に実現に取り組んでいる。

(2009年3月3日 中日新聞朝刊豊田版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ