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中日新聞掲載の大学記事

2015.02.09

ラグビー日本選手権 東海大 意地見せた! 東芝に敗れるも手応えの2トライ

 ラグビーの第52回日本選手権は8日、名古屋市の瑞穂ラグビー場などで開幕して1回戦の4試合が行われた。全国大学選手権で4強入りした東海大は、トップリーグ(TL)3位の東芝に12−59で敗れた。大学選手権準優勝の筑波大はサントリーに7−62で、同4強の慶大は神戸製鋼に7−76で大敗。15日の2回戦は東芝−帝京大、サントリー−神戸製鋼の組み合わせ。TL優勝のパナソニック、同準優勝のヤマハ発動機は22日の準決勝から登場する。

■SH松島「力通用したところもあった」

 点差は開いたが、確かな手応えをつかんだ。東海大は、TLの中でも特に大柄な選手がそろう東芝の猛攻に必死で食らいついた。後半には2トライを奪い返す。ゲームキャプテンのSH松島は「点を取られたところは全て修正できるミスからだったし、ディフェンスなど自分たちの力が通用したところもあった」と納得の表情だった。

 1月の大学選手権準決勝では筑波大に1点差で敗れ、決勝進出を逃した。悔しさをバネに、1年間の集大成と位置づけたこの大会に向け、技術の向上を図ってきた。2週間前に左裏太ももの肉離れを起こし、試合に出られなかった林主将の思いも胸に、チーム一丸となった。持てる力の全てを、前年度の日本選手権で準優勝した格上の東芝にぶつけた。

 2本目のトライを決めたLO村松は「4年生との最後になるかもしれない試合。とにかく思い切りやりたかった」と満面の笑みだった。後半37分、スクラム直後に東芝守備網の一瞬の隙を突き、意地を見せた。

 来シーズンの目標は、帝京大に勝っての学生日本一。「フィジカルをもっと鍛えて破壊力のあるセットプレーができるように、また一から鍛え直したい」と気合十分だ。ライバル帝京大はNECも破り、来季も間違いなく分厚い壁になる。壁が厚いなら、もっとタフになればいい。次こそは頂点へ−。

 (安達健)

■東海大気迫あった 東芝リーチ

 確実に勝利を手にした東芝。東海大OBでゲームキャプテンのナンバー8リーチは「ボールへの執着心がすごく、どこまででも食らいついてきた」と後輩の気迫を認め、「タックルも強く、今とても体が痛い」と振り返った。15日はNECを破った大学王者・帝京大と対戦する。冨岡ヘッドコーチは「学生だからと過小評価しては負ける。しっかり分析をして万全の準備をしたい」と力を込めた。

(2015年2月9日 中日スポーツ7面より)
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