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2015.01.31
フィギュア 成年明暗 冬季国体
前橋市などで開かれている国民体育大会冬季大会のスケート・アイスホッケー競技会3日目の30日、県勢はフィギュア成年男子の日野龍樹選手(中京大)が総合195.39点で2位。成年女子のショートプログラム(SP)では、大庭雅選手(中京大)が首位に立った。
日野選手は前日のSPで1位だったが、フリーの演技で4回転ジャンプなどにミスが出た。成年女子の渡辺真央選手(同)は、SP3位だった。
この日が初戦のアイスホッケー成年男子の県チームは、2回戦で広島に9−0で快勝。進んだ準々決勝で青森に0−4で敗れ、5〜8位決定戦に回った。
31日はフィギュア成年女子のフリーを行うほか、ショートトラックも始まる。
■SP首位 大庭選手 靴に不安も3回転
優雅な滑りの陰で、不安と戦っていた。フィギュア成年女子の大庭雅選手(19)は演技後、ほっとしたように笑顔で観客席へ手を振った。
2週間前、靴を新調した。スケーターの生命線だ。足首の部分が硬すぎても、柔らかすぎてもだめ。昨年末の全日本選手権から続く連戦で、替え時を逃していた。
新品の硬い靴を慣らそうと、練習外の時間もひたすらリンクで滑った。ただ、靴の状態もあってか、このところジャンプは不調。演技構成の難易度を下げようか迷った。
心配していたのはSP冒頭、3回転の連続ジャンプ。今月初めのインカレではミスした。2本目を2回転に落とすか、決められないままリンクへ−。
「転倒して2本目を跳べないのは避けたかった」と、1本目を跳んでみる。成功。「いける」。タイミングも合って2本目も決め、緊張はほぐれた。「間に合って良かった」と胸をなで下ろす。
SPで首位に立ったものの、前回少年女子の覇者は納得していない。失敗を恐れるあまり、スピードを抑え、演技が硬くなった。
国体の舞台は5度目。「もっと伸び伸び滑りたい」。31日のフリーまで、残されたわずかな時間も無駄にはできない。(斎藤雄介)
(2015年1月31日 中日新聞朝刊県内版より)
日野選手は前日のSPで1位だったが、フリーの演技で4回転ジャンプなどにミスが出た。成年女子の渡辺真央選手(同)は、SP3位だった。
この日が初戦のアイスホッケー成年男子の県チームは、2回戦で広島に9−0で快勝。進んだ準々決勝で青森に0−4で敗れ、5〜8位決定戦に回った。
31日はフィギュア成年女子のフリーを行うほか、ショートトラックも始まる。
■SP首位 大庭選手 靴に不安も3回転
優雅な滑りの陰で、不安と戦っていた。フィギュア成年女子の大庭雅選手(19)は演技後、ほっとしたように笑顔で観客席へ手を振った。
2週間前、靴を新調した。スケーターの生命線だ。足首の部分が硬すぎても、柔らかすぎてもだめ。昨年末の全日本選手権から続く連戦で、替え時を逃していた。
新品の硬い靴を慣らそうと、練習外の時間もひたすらリンクで滑った。ただ、靴の状態もあってか、このところジャンプは不調。演技構成の難易度を下げようか迷った。
心配していたのはSP冒頭、3回転の連続ジャンプ。今月初めのインカレではミスした。2本目を2回転に落とすか、決められないままリンクへ−。
「転倒して2本目を跳べないのは避けたかった」と、1本目を跳んでみる。成功。「いける」。タイミングも合って2本目も決め、緊張はほぐれた。「間に合って良かった」と胸をなで下ろす。
SPで首位に立ったものの、前回少年女子の覇者は納得していない。失敗を恐れるあまり、スピードを抑え、演技が硬くなった。
国体の舞台は5度目。「もっと伸び伸び滑りたい」。31日のフリーまで、残されたわずかな時間も無駄にはできない。(斎藤雄介)
(2015年1月31日 中日新聞朝刊県内版より)