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中日新聞掲載の大学記事

2015.01.03

全国地区対抗大学ラグビー開幕 信州大 全国1勝

■創部50周年初出場で昨年準V日本文理に勝利

 第65回全国地区対抗大学ラグビー大会(中日スポーツ後援)が2日、名古屋市の瑞穂ラグビー場で開幕し、創部50周年で初出場の信州大(関東2区)は日本文理大(九州)に26−21で競り勝ち、悲願の全国1勝を挙げた。名城大(東海・北陸)は札幌大(北海道)に64−10で快勝した。

■ノーサイド万歳

 歴史をつくった。初出場の信州大が4トライを挙げ、昨年準優勝の日本文理大に競り勝った。ノーサイドの瞬間、選手は万歳で全国1勝をかみしめた。選手兼任監督のFB浮津は「うれしいのはもちろん、ホッとした。痛快です」と表情を緩めた。

 立ち上がりの4分にSH夏目が先制トライ。一度は逆転されたが、前半22分にゴール前のモールから医学部5年のFL梅村謙が抜け出してインゴールへ飛び込んだ。後半にも夏目と梅村謙がトライを追加。終盤の相手の反撃にも粘り強く対応し、リードを守り切った。

 信州大は地区対抗大会出場を目標とし、新潟県などの大学が所属する関東2区の予選に照準を合わせて活動している。ラグビー強豪校から選手が集まる私立大とは違い、国立の信州大には推薦枠はない。監督もおらず、浮津中心に選手が練習メニューを考えている。

■全体練習は週1

 選手は学部もキャンパスも異なるため、全体練習ができるのは週に1度だけ。平日に行う週3度の練習では同じキャンパスの選手が集まり、意識を共有。場所は違っても、持ち味のモールを生かすための練習に取り組んできた。浮津は「いろいろありながらも頑張ってきたことが実を結んだ」としみじみ話した。

 4日の準決勝の相手は昨年覇者の東学大(関東1区)。「いいチームと聞いて、対戦したかった。楽しみです」と浮津。決勝を目指して、信州大フィフティーンがさらに突き進む。 (麻生和男)

■名城大 10T大勝

 優勝した2009年以来の出場となった名城大は、10トライを積み重ねて大勝した。特に後半は7トライで47点を奪って、札幌大に反撃を許さなかった。中村監督は「前半は簡単にトライを取ろうとしてミスが多かった。後半はしっかり修正してくれた」と満足げ。4日の準決勝では神戸大(近畿)と対戦する。

(2015年1月3日 中日スポーツ5面より)
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