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中日新聞掲載の大学記事

2014.12.24

全日本大学女子選抜駅伝 名城大 2年連続4位 

■松山主将「チームで3位になりたかった」

 10月の全日本大学女子駅伝7位からの雪辱を期した名城大は、1区10位から3区の主将松山芽生(4年)の区間賞の力走などで順位を上げたが、目標の3位表彰台には一歩届かず2時間25分52秒で2年連続の4位だった。立命大が2時間22分20秒で2年連続8度目の優勝。初出場の中京大は4区の荘司麻衣(3年)が区間新となる快走を見せたが、2時間32分55秒で17位だった。

■素直に喜べない3区区間賞

 2年連続の4位。しかし、優勝した立命大とは3分30秒以上、3位の大東大とも1分20秒の大差をつけられての結果に、名城大に笑顔はなかった。区間賞の松山は「チームで3位になりたかった。それでこその区間賞」と複雑な表情。最高点172メートルの急激な上りが待ち受ける最終7区を任された1年生の赤坂も「納得できない走りだった」と悔しさをにじませた。

 4区まではプラン通りの展開だった。3区の松山がチームを勢いに乗せ、最長4区(9.4キロ)を任された2年生の湯沢も「オーバーペースだったけど、楽しんで走ろうと思った」と激走。3位の大東大と1秒差の4位でタスキをつないだ。だが5区の高木は区間4位と奮闘したものの、上位とは離されてしまった。「いい位置でもらったのに、4年生として何も残せなかった」。1万メートルで東海学生記録を持ちながらスランプに苦しんだエースは、役割を全うできず涙を流した。

 米田勝朗監督(46)は「7区には3位と並んでタスキを渡したかった。高木はずっとケガを引きずっていたけど、もう少し動いてくれるかなと思っていた」と振り返った。近くて遠い表彰台…。それでも今回のメンバーからは5人が残る。松山は「自分で流れを切り開ける選手が育ってほしい」と後輩にエールを送り、赤坂は「来年につながる悔しさ。7区で強いと言われる選手になりたい」と早くも難所への再挑戦を明言。かつて常連だった表彰台、2005年全日本大学女子駅伝以来の日本一へ、富士の麓から再スタートする。 (川村庸介)

■若い布陣でタスキ つなぎ切った!! 17位・中京大

 1年生5人、3年生2人という若い布陣で初の選抜駅伝に臨んだ中京大は、無事にタスキをつなぎ切った。7区を走った松本主将は「タスキをつなぐことを第一に、最下位だけはなくそうと思っていたのでよかった」と安堵(あんど)の表情。川口監督も「来年につながる」と手応えを口にした。4区で鹿屋体大の鍋島に敗れ、区間2位だったエースの荘司は「区間賞を取れなかったのは悔しいが、最低限のタイムは出せた。来年はユニバーシアードの代表と日本インカレ優勝を狙いたい」と飛躍を誓った。


(2014年12月24日 中日スポーツ9面より)
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