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中日新聞掲載の大学記事

2014.12.25

全日本大学女子選抜駅伝 3区で区間賞 4年間の努力実った

■陸上女子長距離 松山芽生(めい) 名城大

 1秒の争いを制し、大学女子駅伝の1ページに自身の名前を刻んだ。23日に行われた全日本大学女子選抜駅伝。3区(4.4キロ)を14分20秒で走り、1秒差で区間賞を獲得した名城大4年の松山芽生は「ギリギリだったけど、いい流れにしたかったので少しはチームの役に立てたと思う」と振り返った。

 4年間のほとんどは全国レベルでの活躍とは無縁だった。「4年の途中までは何もない、『松山って誰?』っていうレベルの選手だった」。苦しみ、もがいている時間の方が多い、そんな大学生活だった。

 支えになったのは豊富な練習量だ。「練習は誰よりも、やっている自信があった」。多いときはマラソンランナー並み、月間1000キロ以上を走り込んだ月もある。だからこそ、結果が出ない苦しみは大きかった。「ケガなく走れているだけにつらかったけど、だからと言って練習をやめることはできなかった。いつかできると信じるしかなかった」。そんな努力が大学最後の大会でようやく実った。

 米田勝朗監督(46)は「キャプテンとして苦労した分のご褒美だった」と教え子の区間賞を喜んだ。卒業後は実業団のノーリツで、マラソン世界選手権代表も育てた森岡芳彦監督の指導を受ける。「マラソンを走りたいので、ノーリツを選んだ。日の丸をつけたい気持ちはあるので、厳しい練習の覚悟もできている」。豊富な練習量、そして1秒の争いを制した勝負強さは、マラソンをやるうえで大きな武器になるはずだ。

(2014年12月25日 中日スポーツ9面より)
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