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中日新聞掲載の大学記事

2009.02.13

松阪商議所の企業説明会 景気悪化の影響くっきり

 2010年3月に卒業する大学生らを対象にした松阪商工会議所主催の第1回企業説明会が12日、松阪市中央町のフレックスホテルで開かれた。昨年より参加企業が減少する一方で、不安を募らせる学生の参加は増え、景気悪化の影響が浮き彫りになった。(森耕一)

昨年下回る38社に学生200人

 説明会には昨年より5社少ない38社がブースを出し、三重中京大や皇学館大などの学生約200人が来場した。参加を見合わせたのは自動車販売業や製造業などで、銀行や大手スーパーのブースには多くの学生が列をつくった。

 県内で展開するトヨタ系販売店は、業績は厳しいものの、将来を見越し昨年並みの採用を予定するという。担当者は「学生の方が私たち以上に経済情勢に敏感で、今年は余り足を止めてくれない」と苦笑い。

『不況はチャンス』 福祉現場意気込む

 一方、市内で老人ホームを運営する社会福祉法人の担当者は、人手不足が続く福祉現場にとって不況はチャンスとみる。「福祉に興味のない学生も話を聞いてくれる。介護は大変だが、やりがいも大きいと説明したい」と意気込む。

 サービス業のブースを回っていた三重中京大3年の松田浩明さん(21)は「ニュースを見ていると今年は厳しそうなので不安。説明会を多く回って、将来性のある企業を見極めたい」と話していた。

(2009年2月13日 中日新聞朝刊松阪紀勢版より)

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