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中日新聞掲載の大学記事

2014.11.12

「教育で貧困撲滅を」 南山大 インドネシア作家講演

 インドネシアのベストセラー小説「虹の少年たち」(サンマーク出版)の著者、アンドレア・ヒラタさんの講演会が昭和区の南山大であり、学生ら35人が聴講した。

 この小説は1980年代のスハルト政権下、廃校寸前の貧しい村の小学校が舞台。献身的な若い女性教師に導かれながら成長し、才能を開花させていく児童10人の姿を著者の幼少期の実話を基に描いた。「教育があれば貧困は乗り越えられる」というメッセージが込められ、19の言語で翻訳されている。

 講演会は7日、南山大外国語学部アジア学科合同研究室が企画。アンドレアさんは著書を「教育、人権、企業の社会的責任の3つの要素が含まれている」と紹介。チョーク1本買うのも困難だった当時の小学校の実情を語り、「教育は選ばれた人、運のいい人が受けられるものだった」と述べた。現在はインドネシアの教育の機会も増え、質も向上しているという。(秋田佐和子)

(2014年11月12日 中日新聞朝刊市民版より)
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