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2014.11.06
ハンドベル 被災地に響け 南山短大卒業生 23日、南三陸で演奏会
東日本大震災の被災地に優しい音色を届けようと、南山短大(現・南山大短期大学部)の卒業生5人でつくる「ハンドベルカンパニー一音(いちおん)」が23日、宮城県南三陸町で演奏会を開く。メンバーの1人、中尾陽子さん(46)=昭和区=は「被災地を忘れていないことを行動で示したい」と練習に熱が入る。(沼野健司)
一音のメンバーは、他に森田好恵さん(40)=中区、小島佳恵さん(40)=名東区、江黒純代さん(34)=岐阜県大垣市、村瀬智香さん(31)=愛知県清須市。2011年の震災後、ずっと自分たちも何か力になれないかと思っていた。
12年秋、名古屋で開かれたハンドベル全国大会で初めて募金活動を実施。翌年は南三陸町を訪問して被災地の様子を目の当たりにし、いつかここで演奏会を開こうという思いを強くした。
昨年末のチャリティー演奏会には、震災を風化させないため、社員自らガイドを務める「語り部バス」を運行する同町のホテル観洋の関係者を招いた。何度かやりとりした後、現地の受け入れ態勢も整い、演奏会の実現にこぎつけた。
一音は南山大(昭和区)の一室を借りて、本番前の練習に取り組む。指揮者の中尾幹(みき)さん(42)=日本福祉大卒=は「中には家族が東北に住んでいる人もおり、みんな被災地を気に掛けている。思いが形になった。これまでの活動の集大成にしたい」と話す。
経費はすべて自己負担し、演奏会は東京の別のハンドベルグループと合同。最近建てられた新しい公営住宅の集会所と、ホテル観洋の2カ所で1回ずつ開く。集まった人たちと名古屋名物の鬼まんじゅうを作るなど交流会も計画している。
メンバーたちは「楽しいひとときを過ごしてほしい」「公営住宅の住民同士の交流にも役に立てたら」とさまざまな期待を抱いている。
(2014年11月6日 中日新聞朝刊市民版より)
一音のメンバーは、他に森田好恵さん(40)=中区、小島佳恵さん(40)=名東区、江黒純代さん(34)=岐阜県大垣市、村瀬智香さん(31)=愛知県清須市。2011年の震災後、ずっと自分たちも何か力になれないかと思っていた。
12年秋、名古屋で開かれたハンドベル全国大会で初めて募金活動を実施。翌年は南三陸町を訪問して被災地の様子を目の当たりにし、いつかここで演奏会を開こうという思いを強くした。
昨年末のチャリティー演奏会には、震災を風化させないため、社員自らガイドを務める「語り部バス」を運行する同町のホテル観洋の関係者を招いた。何度かやりとりした後、現地の受け入れ態勢も整い、演奏会の実現にこぎつけた。
一音は南山大(昭和区)の一室を借りて、本番前の練習に取り組む。指揮者の中尾幹(みき)さん(42)=日本福祉大卒=は「中には家族が東北に住んでいる人もおり、みんな被災地を気に掛けている。思いが形になった。これまでの活動の集大成にしたい」と話す。
経費はすべて自己負担し、演奏会は東京の別のハンドベルグループと合同。最近建てられた新しい公営住宅の集会所と、ホテル観洋の2カ所で1回ずつ開く。集まった人たちと名古屋名物の鬼まんじゅうを作るなど交流会も計画している。
メンバーたちは「楽しいひとときを過ごしてほしい」「公営住宅の住民同士の交流にも役に立てたら」とさまざまな期待を抱いている。
(2014年11月6日 中日新聞朝刊市民版より)