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2014.11.05
下山のシイタケ 学生目線 愛知学泉短大が商品開発協力
豊田市大沼町の豊田森林組合下山支所が、愛知学泉短大(岡崎市舳越町)の学生の協力を得て、乾燥シイタケを使った商品開発を進めている。「古くさい」といったイメージを払拭(ふっしょく)するため、若者目線で独自のマスコットキャラクターを作ったり、新しいレシピを開発したりしている。(作山哲平)
この10年で組合のシイタケは売り上げが半減。ことし5月に下山支所の川合寿人所長(46)らが、同短大食物栄養学科の根間健吉教授(65)を訪れて商品開発などを相談した。シイタケは本来、栄養価が高く「昨今のヘルシー志向にかなう」と根間教授が応じ、学生が授業の一環で消費者へのアンケートや、レシピ開発を行ってきた。
どうして乾燥シイタケは売れないのか。学生やその家族など約800人に実施したアンケートでは、「古くさいイメージがある」「水で戻すのが面倒」「値段が高い」といった意見が寄せられた。
古くささは「新たなキャラクターを使えば解決できるのでは」とイラストが得意な2年の藤井美奈実さん(19)が、流行のゆるキャラ風にシイタケをデザイン。学生から名前を募って「しいべえ」と名付けた。
低価格の商品を作ろうと、従来の約半分の大きさの「プチしいたけ」も考案。そのほかにもシイタケを粉末状に加工し、水で戻す手間がかからないようにする工夫も始まっている。現在、粉末を入れた試作品のピザを開発中だ。
1日には、学生43人が、豊田市野原町の野原川観光センターを訪れ、シイタケを栽培するホダ場を見学したり収穫を体験したりした。2年の佐藤美緒さん(20)は「講義だけでなく、現場に来て味わうと、シイタケがいかに空気のきれいなところで育ったのかが分かった」と話した。
森林組合の川合さんは「若者たちのアイデアは、地域の高齢者にとっても驚きの連続。協力を続けてほしい」と話した。
「しいべえ」の絵が入った新しいパッケージのせんべいなどが、13〜18日に名古屋・栄の百貨店「丸栄」である「あいちの農林水産フェア」で販売される。15、16日には学生が売り場に立って試作品のピザも提供する。(問)豊田森林組合下山支所=0565(90)2124
(2014年11月5日 中日新聞朝刊西三河版より)
この10年で組合のシイタケは売り上げが半減。ことし5月に下山支所の川合寿人所長(46)らが、同短大食物栄養学科の根間健吉教授(65)を訪れて商品開発などを相談した。シイタケは本来、栄養価が高く「昨今のヘルシー志向にかなう」と根間教授が応じ、学生が授業の一環で消費者へのアンケートや、レシピ開発を行ってきた。
どうして乾燥シイタケは売れないのか。学生やその家族など約800人に実施したアンケートでは、「古くさいイメージがある」「水で戻すのが面倒」「値段が高い」といった意見が寄せられた。
古くささは「新たなキャラクターを使えば解決できるのでは」とイラストが得意な2年の藤井美奈実さん(19)が、流行のゆるキャラ風にシイタケをデザイン。学生から名前を募って「しいべえ」と名付けた。
低価格の商品を作ろうと、従来の約半分の大きさの「プチしいたけ」も考案。そのほかにもシイタケを粉末状に加工し、水で戻す手間がかからないようにする工夫も始まっている。現在、粉末を入れた試作品のピザを開発中だ。
1日には、学生43人が、豊田市野原町の野原川観光センターを訪れ、シイタケを栽培するホダ場を見学したり収穫を体験したりした。2年の佐藤美緒さん(20)は「講義だけでなく、現場に来て味わうと、シイタケがいかに空気のきれいなところで育ったのかが分かった」と話した。
森林組合の川合さんは「若者たちのアイデアは、地域の高齢者にとっても驚きの連続。協力を続けてほしい」と話した。
「しいべえ」の絵が入った新しいパッケージのせんべいなどが、13〜18日に名古屋・栄の百貨店「丸栄」である「あいちの農林水産フェア」で販売される。15、16日には学生が売り場に立って試作品のピザも提供する。(問)豊田森林組合下山支所=0565(90)2124
(2014年11月5日 中日新聞朝刊西三河版より)