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中日新聞掲載の大学記事

2009.01.22

「万葉のこころ」絵や書加え本に 本紙連載の大浦教授

 本紙朝刊文化面で一昨年末まで万葉集の歌を紹介していた大浦誠士・椙山女学園大教授(45)=愛知県春日井市=が、連載を再構成した『万葉のこころ 四季・恋・旅』(中日新聞社)を出版した。

 「連載中も心掛けたのは、一般の皆さんに面白いと思ってもらえること。巻末に万葉集の基礎知識を説明した『ミニ事典』も付けたので、とっつきやすいと思います」

 柿本人麻呂、山部赤人、大伴家持らの歌人から庶民の歌まで232首を収録。遊びの歌や宴の歌も盛り込み、画家水谷桑丘さんと書家舘鈴峰さんによる日本画や書を随所にあしらった。

 「感情を言葉にするのは、心に形を与えること。歌という形式はすき間だらけだが、だからこそ、時代や地域、階層を超え、共感の世界が成り立つ」と語る。源氏物語ブームに続き、「今度は万葉集への関心が高まってくれたら」。1500円。問い合わせは中日新聞出版部=電052・221・1714。

(2009年1月22日 中日新聞朝刊15面より)
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