進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2014.06.27

永坂家 題材に電子書籍 碧南市民が制作協力 瓦職人の活躍、物語に

 三河地域の瓦産業の発展に貢献した碧南市の永坂家を題材にしたデジタル書籍「三州瓦 永坂杢兵衛(もくべえ)」が、米アップル社の配信サイト「アップストア」で公開された。多機能端末で楽しむ絵本のような体裁で、無料でダウンロードできる。(片山健生)

 県内各地の偉人や伝承を電子書籍にするボランティア団体「カラクリブックス」(名古屋市)の活動で、9作目。

 今回の作品は、碧南市の郷土史研究者や碧南高校美術部、愛知工業大(豊田市)のプログラミング研究会などが制作に協力した。

 永坂家は代々、優秀な瓦職人を輩出し、永坂家に伝わる江戸から昭和までの鬼瓦の型紙2000点は市有形民俗文化財に指定されている。電子書籍は初代から7代目までの永坂杢兵衛の活躍や、当時の様子を物語にした。

 表紙を含めて19場面あり、字幕や音声に合わせて景色、人物のイラストが動く。各場面は端末の画面に触れて進める。物語に登場する半鐘などに触れると音が鳴る機能も持たせ、遊び心も加えた。

(2014年6月27日 中日新聞朝刊西三河版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ