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2014.06.26
愛知工科大 コンソーシアム設立 産官学連携し技術者育成
愛知工科大(蒲郡市)は、地元の行政や経済団体、学校が連携して、将来のものづくりの担い手を育てる「三河中央『人・モノ・地域づくり』コンソーシアム」を設立した。10代のうちから「世界に通用する技術者」を目指す人材の育成や職業教育が目標。25日、愛知工科大で設立総会があった。(坂口千夏)
コンソーシアムに参加するのは蒲郡市と幸田町のほか、両市町にある蒲郡、蒲郡東、三谷水産、幸田の4高校、蒲郡商工会議所、蒲郡鉄工会、幸田町商工会。
会長に就任した安田孝志・愛知工科大学長は、世界に羽ばたく地元企業を生み出すには、人材育成が鍵を握ると強調。「子どもがプロのサッカー選手を見て憧れるように、製造業の現場や技術者の仕事を、中高生に具体的に見える形で紹介し、地域総掛かりで技術者を志望する中高生を育てたい」と設立の趣旨を説明した。
今後、企業の現場で求められる知識や技能を習得するための「教育プログラム」の開発にも着手。地元企業が求める人材の量や質を探るアンケートを実施し、インターンシップ(就業体験)もより活性化する。
愛知工科大が保有する計測・実験機器などを地元企業に公開する。
設立総会に出席した蒲郡市の鈴木良一副市長は「地域の発展には企業が元気に継続していくことが不可欠。将来の技術者確保を支援したい」、幸田町の成瀬敦副町長は「幸田町は産官学の連携が強い企業立地を進めている。コンソーシアムを通じて地元発展に貢献したい」と話した。
愛知県の製造品出荷額は38.7兆円で、全国シェアは13.6%(2012年工業統計)。そのうち三河地方は24.7兆円で、県内の6割強を占める。県が優れた製造業を国内外にPRするため認知している「愛知ブランド企業」に、光学機器や食品、化学工業などで蒲郡市は6社、幸田町は2社が選ばれている。
(2014年6月26日 中日新聞朝刊東三河版より)
コンソーシアムに参加するのは蒲郡市と幸田町のほか、両市町にある蒲郡、蒲郡東、三谷水産、幸田の4高校、蒲郡商工会議所、蒲郡鉄工会、幸田町商工会。
会長に就任した安田孝志・愛知工科大学長は、世界に羽ばたく地元企業を生み出すには、人材育成が鍵を握ると強調。「子どもがプロのサッカー選手を見て憧れるように、製造業の現場や技術者の仕事を、中高生に具体的に見える形で紹介し、地域総掛かりで技術者を志望する中高生を育てたい」と設立の趣旨を説明した。
今後、企業の現場で求められる知識や技能を習得するための「教育プログラム」の開発にも着手。地元企業が求める人材の量や質を探るアンケートを実施し、インターンシップ(就業体験)もより活性化する。
愛知工科大が保有する計測・実験機器などを地元企業に公開する。
設立総会に出席した蒲郡市の鈴木良一副市長は「地域の発展には企業が元気に継続していくことが不可欠。将来の技術者確保を支援したい」、幸田町の成瀬敦副町長は「幸田町は産官学の連携が強い企業立地を進めている。コンソーシアムを通じて地元発展に貢献したい」と話した。
愛知県の製造品出荷額は38.7兆円で、全国シェアは13.6%(2012年工業統計)。そのうち三河地方は24.7兆円で、県内の6割強を占める。県が優れた製造業を国内外にPRするため認知している「愛知ブランド企業」に、光学機器や食品、化学工業などで蒲郡市は6社、幸田町は2社が選ばれている。
(2014年6月26日 中日新聞朝刊東三河版より)