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中日新聞掲載の大学記事

2014.06.24

「愛大防犯ポリス」活躍中 中村 空き巣啓発や下校児童の見守り

 名古屋駅に近い中村区平池町にキャンパスがある愛知大の学生たちが、地域の犯罪を減らそうと、サークル「愛大防犯ポリス」を結成。空き巣対策の啓発や小学生の下校時の見守りに活躍している。 (鈴木龍司)

 「いま近くで空き巣の被害が多いので、気を付けてくださいね」。住宅侵入盗や交通事故の注意を呼び掛けるため、中村署が平日の夕方に幹線道路で行った一斉検問。サークルの学生が署員と一緒に、空き巣の対策をまとめたチラシを通行人に配った。

 サークルは法学部4年の秋山丈尚さん(21)=一宮市=が中心となり、昨年10月に立ち上げた。愛知大は以前から中村署の啓発活動に協力してきた経緯があり、現在はサークルの学生20人ほどが検問やイベント、防犯対策会議などに参加している。

 先月からは学生の発案で、地元の笹島小学校の児童の見守りも始めた。週2回、下校時に通学路を児童たちと一緒に歩き、不審者の警戒をしながら交通ルールも教えている。

 「大学の近くに住んでいるわけではないが、通学している者として地域の役に立ちたかった」。サークル活動を始めた理由を説明する秋山さんは、高校時代に親友を交通事故で失ったのを機に警察官を志望。「同世代の若者が防犯や交通安全に関心を持つきっかけになってほしい」と話す。メンバーの法学部4年、本田貴裕さん(21)=同=は「地元の人に感謝され、子どもたちも顔を覚えてくれることが励み」と話す。

 学生たちの助けを受ける中村署生活安全課の担当者は「防犯団体は高齢化が進んでいる。若い人の目線で地域の安全に貢献してくれるのは心強い」と話している。

(2014年6月24日 中日新聞朝刊市民版より)
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