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2008.12.22
中京女大・山名初V 全日本レスリング
51キロ級では17歳堀内も
レスリングの全日本選手権第1日は21日、東京・代々木第二体育館で男女計8階級を行い、女子51キロ級は17歳の堀内優(京都・網野高)が決勝で甲斐友梨(アイシンAW)にフォール勝ちし初優勝した。同59キロ級は山名慧が初の、同67キロ級は井上佳子(ともに中京女大)が2度目の優勝を果たした。
男子フリースタイル84キロ級は小幡邦彦(綜合警備保障)が他階級を含め8度目の優勝、同74キロ級は長島和幸(クリナップ)が3連覇を達成した。グレコローマンスタイルは84キロ級を斎川哲克(両毛ヤクルト販売)、96キロ級を北村克哉(FEG)、120キロ級を中村淳志(カンサイ)がいずれも初めて制した。
決勝記録
【男子】
▽フリースタイル74キロ級
長島(クリナップ) 2−0 萱森(新潟・新潟県央工高教)
▽同84キロ級
小幡(綜合警備保障) フォール2P50秒 松本(日体大)
▽グレコローマン84キロ級
斎川(両毛ヤクルト販売) 2−0 伊藤(自衛隊)
▽同96キロ級
北村(FEG) 2−1 森(三重・朝明高教)
▽同120キロ級
中村(カンサイ) 2−1 新庄(自衛隊)
【女子】
▽51キロ級
堀内(京都・網野高) フォール2P1分48秒 甲斐(アイシンAW)
▽59キロ級
山名(中京女大) フォール2P1分21秒 中田(早大)
▽67キロ級
井上(中京女大) 2−0 飯島(東京・安部学院高)
フェイントでフォール勝ち
冷静に相手の動きを見ていた。女子59キロ級で初優勝の山名が胸を張った。「返し技を狙ってきているのが分かったから、フェイントを使った。それがうまくいった」
決勝の第2ピリオド、1分すぎ。小刻みに足を動かしながら、1度、2度とタックルに入るふりをする。そこから相手が息をついた瞬間を逃さず、足元に突き刺すようにタックルを決めた。最後はフォール勝ち。第1ピリオドを奪われる劣勢をはねのけた。
この階級、10月の女子世界選手権を制した第一人者の正田絢子(網野ク)が欠場。愛知・中京女大付高(現至学館高)を含めて、7度目の挑戦だった。「ずっと優勝できていなかったので、うれしい」と笑みを広げた。
五輪にない階級だが、五輪の前に、まず実績を積むことが先決と考えている。「来年4月の全日本女子でも優勝して世界選手権に出たい」。福井県小浜市出身の22歳は声をはずませた。 (加藤隆士)
(2008年12月22日 中日新聞朝刊20面より)
レスリングの全日本選手権第1日は21日、東京・代々木第二体育館で男女計8階級を行い、女子51キロ級は17歳の堀内優(京都・網野高)が決勝で甲斐友梨(アイシンAW)にフォール勝ちし初優勝した。同59キロ級は山名慧が初の、同67キロ級は井上佳子(ともに中京女大)が2度目の優勝を果たした。
男子フリースタイル84キロ級は小幡邦彦(綜合警備保障)が他階級を含め8度目の優勝、同74キロ級は長島和幸(クリナップ)が3連覇を達成した。グレコローマンスタイルは84キロ級を斎川哲克(両毛ヤクルト販売)、96キロ級を北村克哉(FEG)、120キロ級を中村淳志(カンサイ)がいずれも初めて制した。
決勝記録
【男子】
▽フリースタイル74キロ級
長島(クリナップ) 2−0 萱森(新潟・新潟県央工高教)
▽同84キロ級
小幡(綜合警備保障) フォール2P50秒 松本(日体大)
▽グレコローマン84キロ級
斎川(両毛ヤクルト販売) 2−0 伊藤(自衛隊)
▽同96キロ級
北村(FEG) 2−1 森(三重・朝明高教)
▽同120キロ級
中村(カンサイ) 2−1 新庄(自衛隊)
【女子】
▽51キロ級
堀内(京都・網野高) フォール2P1分48秒 甲斐(アイシンAW)
▽59キロ級
山名(中京女大) フォール2P1分21秒 中田(早大)
▽67キロ級
井上(中京女大) 2−0 飯島(東京・安部学院高)
フェイントでフォール勝ち
冷静に相手の動きを見ていた。女子59キロ級で初優勝の山名が胸を張った。「返し技を狙ってきているのが分かったから、フェイントを使った。それがうまくいった」
決勝の第2ピリオド、1分すぎ。小刻みに足を動かしながら、1度、2度とタックルに入るふりをする。そこから相手が息をついた瞬間を逃さず、足元に突き刺すようにタックルを決めた。最後はフォール勝ち。第1ピリオドを奪われる劣勢をはねのけた。
この階級、10月の女子世界選手権を制した第一人者の正田絢子(網野ク)が欠場。愛知・中京女大付高(現至学館高)を含めて、7度目の挑戦だった。「ずっと優勝できていなかったので、うれしい」と笑みを広げた。
五輪にない階級だが、五輪の前に、まず実績を積むことが先決と考えている。「来年4月の全日本女子でも優勝して世界選手権に出たい」。福井県小浜市出身の22歳は声をはずませた。 (加藤隆士)
(2008年12月22日 中日新聞朝刊20面より)