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中日新聞掲載の大学記事

2014.06.14

全日本大学野球選手権 愛院大27年ぶり4強

 全日本大学野球選手権第4日は13日、神宮球場で準々決勝4試合が行われ、準決勝は神奈川大(神奈川)−愛院大(愛知)、創価大(東京新大学)−東海大(首都)の顔合わせとなった。

 愛院大は3投手の継投で福井工大(北陸)に2−1で競り勝ち、27年ぶりの4強に進んだ。

 神奈川大は左腕浜口が7回を2安打1失点と好投し、初出場の仙台大(仙台六大学)を3−1で下した。創価大は九産大(福岡六大学)を3−2で振り切り、東海大は大体大(阪神)に4−3で逆転勝ちした。

■先発「裏かき」2本柱外す

 愛院大の投手たちが指揮官の狙いに応えた。1回戦で8回1安打無失点と好投した是枝(4年、金光大阪)と、愛知リーグ首位の防御率1・89を誇る大蔵(2年、岐阜・大垣西)が先発の柱だったが、梶原監督はあえて2人を外した。「相手の想定の裏をかきたかったから」

 先発は原崎(3年、静岡)。左肩のけがの影響で不調に陥り、愛知リーグは2試合しか投げていない。この日は、5回まで毎回走者を背負ったが変化球を低めに集めて粘り、6回1死まで投げて1失点に抑えた。2番手はリリーフ専門の曽田(2年、島根・開星)。内外角を丁寧に突いて、6人連続で凡退させた。「後ろにいい投手がいるから、1球1球を全力で投げられた」と自身も胸を張る快投だった。

 2−1の8回に曽田が三塁打を浴びて1死三塁の窮地を迎えると、是枝が救援した。後続のスクイズを処理して三塁走者を本塁で憤死させ、1点のリードを守り切った。

 「本気で優勝を狙うなら是枝、大蔵に頼っていてはダメ。ほかの投手も大舞台で投げて自信をつけてもらわないと」と梶原監督は意図を明かす。期待通りに接戦を制した投手陣。27年ぶりに戦う準決勝を前に、層の厚さを見せつけた。(平野梓)

▽準々決勝
仙台大(仙台六大学)010000000―1
神奈川大(神奈川) 10000110x―3
(仙)熊原、野口−千葉
(神)浜口、児玉亮−中浦

福井工大(北陸)000010000―1
愛院大(愛知) 00100100x―2
(福)坂井、井上、河津−三井
(愛)原崎、曽田、是枝−稲吉
本塁打 源田(愛)

九産大(福岡六大学)000001010―2
創価大(東京新大学)00100200x―3
(九)浜田、井手−米良
(創)小松、田中−寺嶋

東海大(首都)010002100―4
大体大(阪神)030000000―3
(東)丸山、芳賀−大城卓
(大)田村凌、遠藤−木村

(2014年6月14日 中日新聞朝刊25面より)
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