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中日新聞掲載の大学記事

2014.05.26

愛知大学野球 愛院大 完全優勝お預け

 愛院大が5−11で中部大に敗れ、対戦成績は1勝1敗のタイに。これまで安定感のあった守備にミスが出て失点につながった。26日午後1時から瑞穂球場で行われる同カードの3回戦に勝てば、全カードで勝ち点を獲得する「完全優勝」となる。

■V確定の慢心!? ミスミス3失策

 指揮官が首をひねる。「ダメダメ。これじゃダメ」。連勝して気持ち良く全日本大学選手権に向かいたかった王者・愛院大。自ら崩れて勝利を逃しては、梶原康之監督(25)の表情が硬くなるのも仕方なかった。
 
 これまで10戦中5戦で無失策と安定していた守備にほころびが出た。4回に逆転され、なおも2死一、三塁のピンチ。内野陣の2失策でさらに2点を奪われた。すでに優勝を決めている慢心がなかったとしても、ミスが重なりリズムは崩れた。
 
 さらに同点で迎えた8回1死満塁の場面。投ゴロに打ち取り、本塁に送球して封殺したが、途中出場の宮野捕手の一塁への送球がそれて併殺が崩れた。右手首を骨折した今季初戦以来、約1カ月半ぶりのマスクで「緊張して大事にいきすぎた」。直後、2本の長短打を浴びて4点を失った。
 
 今季初めて負けた4月19日の中京大戦でも、3失策での自滅だった。「やっぱりミスをしたら負ける」。源田主将は、あらためて勝負の鉄則をかみしめる。
 
 完全優勝を目前に足踏みをしたが、この敗戦を生かすも殺すも自分たち次第。「全国に行く前に悪い部分を直せと野球の神様が言っている」。そう指揮官はナインに伝えた。26日の今季最終戦で、もう一度足元を見つめ直す。 (小西亮)
 
■中部大粘り勝ち

 中部大は2度逆転して粘りの勝利。防戦一方で完敗した24日の試合とは打って変わって奮起したナインの姿に、堀田監督は「1日でこれだけチームが変わるなんてね。波があるのは秋に向けた課題」と苦笑い。26日の今季最終戦は、24日に7失点して4敗目を喫した右腕・若林が先発予定。指揮官は「最後にエースとしての意地を見せてほしい」と期待した。

▽2回戦(1勝1敗)
中部大 000400142―11
愛院大 100040000―5

(2014年5月26日 中日スポーツ11面より)

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