名古屋市内で社会問題への理解を深める勉強会「ＴＯＥＭ（トエム）」や読書会を開いたり、国際交流のイベントに参加したりしている。現在はタイの人身売買について考える勉強会を展開中だ。

　南山大の学生が中心となり２００４年に結成。「国籍、世代、障害の有無に関係なく、誰もがともに生きられる社会を目指す」が活動理念。外国人が多い団地での交流会などに参加してきた。最近は多文化共生に限定しない。代表の加藤里紗さん（２９）＝名古屋市千種区＝は「何かしたい、と思う人が活動を始める場になれば」と話す。

　メンバーは２０〜３０代の社会人。会社以外の人とのつながりを得られることが社会人になっても続けられる理由という。「いろんな人に出会えて、自分の世界が広がっていく」。そんなやりがいを、メンバーが共有している。

　連絡先は、info＠n-smile.org

（2014年5月19日　中日新聞夕刊8面より）