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中日新聞掲載の大学記事

2014.05.11

愛知大学野球 愛院大勢い満点V王手 源田主将がひっぱる

 愛院大が11−4で日本福祉大を破り、3季ぶり46度目の優勝に王手をかけた。主将の1番・源田壮亮(そうすけ)遊撃手(4年・大分商)の2点先制適時打で勢いに乗ると、先発全員安打で4試合連続となる2ケタ得点。11日の同カードに勝てば優勝が決まる。敗れた場合は他チームにも優勝の可能性が出てくるため、第7週以降に持ち越される。中部大は4−1で中京大に先勝した。

■先制2点打

 目の前にある頂へ、愛院大ナインはまっしぐらに進む。先頭で引っ張るのが主将の源田だ。2回2死満塁の好機。「どうしても先制点が欲しかった」。初球の直球を中前にはじき返し、2点先制。一塁を回る前に拳を強く握った。

■先発全員安打だ!11点
 
 リーダーの一打にチームが沸いた。攻撃陣は12安打11得点。勢いを生んだ源田は、主将として心掛けてきたことがある。「下の学年がやりやすい雰囲気づくり」。下級生をやみくもに叱咤(しった)するのではなく、まず4年生が見本を示す。日常生活でも積極的に会話を重ねた。風通しを良くするために「何でも言ってこいよ」と常に後輩に呼び掛ける。
 
 昨年は苦い経験をした。上級生と下級生がうまく意思疎通できずに1、2年生が萎縮する姿を見てきた。歯車はかみ合わず、それまで6季連続で優勝していたチームは無冠に終わった。
 
 教訓を生かしたチームづくりは結実しつつある。2年生の6番・林佑は言う。「リードされていても逆転できる雰囲気があるし、のびのびやらせてもらっている」。言葉どおりの思い切ったスイングで今季3号となる3点本塁打を放った。
 
 躍動する後輩の姿に源田は「本当によく頑張ってくれている」と手応えを感じる。一つにまとまったチームは、優勝まであと一歩のところまで来た。「僕らが目指しているのは、神宮で勝つことなんで」。主将は11日に必ず勝ち、その先にある全国舞台に目を向けている。 (小西亮)

■ミス帳消し打 中部大・松井

 中部大の1年生・松井が、9回にダメ押しとなる2点適時三塁打を放った。8回に自分が右飛を落球したのがきっかけで1点差まで追い上げられていただけに「ミスを取り返したかった」と胸をなで下ろした。前カードの名城大3連戦は不調。打撃フォームを再確認した。「まだまだ甘い」と納得はしていないが、勝利に貢献して笑みがこぼれた。

▽1回戦(中部大1勝)
中部大 000020002―4
中京大 000000010―1

▽1回戦(愛院大1勝)
日福大 001000300―4
愛院大 02104202x―11
本塁打 林佑(院)

(2014年5月11日 中日スポーツ11面より)

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