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中日新聞掲載の大学記事

2008.12.04

愛大、13日に模擬裁判 裁判員制度不安解消狙う

 来年5月に始まる裁判員制度に対する不安や疑問の解消につなげようと、愛知大法学部の学生が制度や公判の流れを分かりやすく解説する模擬裁判(中日新聞社後援)を13日午後1時半から、名古屋市東区の愛知大車道校舎で開く。4月から準備を進めてきた学生は「多くの人に参加してもらいたい」と呼び掛けている。

 愛知大の学生が模擬裁判に取り組むのは4回目。裁判員制度導入を目前にした今回は、裁判員選任の流れを劇で上演。続いて模擬裁判を行う。裁判員役は一般から公募し、判決には来場者にも加わってもらう。

 裁判で取り上げるのは、大学受験に失敗した若者が以前から生活騒音に悩まされてきた隣人の腹部を包丁で刺してしまうという架空の事件。若者の殺意が認定できるかが争点になる。実際の事件をベースにせず、完全オリジナルにしたため矛盾がないよう気を配ったという。

 3年生約50人がかかわり、11月29日にはリハーサルも兼ねた学内発表を済ませた。実行委員長の小原雄大さん(21)は「模擬裁判では『自分が裁判員ならどう裁くか』ということを十分考えてもらうため、量刑には触れない。人を裁くということについて深く悩んでもらえたら」と話している。

 入場無料で定員は350人。問い合わせは愛知大車道教学課模擬裁判係=電052(937)8115=へ。 (北村剛史)

(2008年12月4日 中日新聞朝刊県内版より)
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