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中日新聞掲載の大学記事

2014.01.26

中部日本学生スキー 横井聖(岐阜経済大) 大回転・S大回転初V

 ▽第59回▽第1日▽長野県白馬村・白馬岩岳スノーフィールド、白馬クロスカントリー競技場▽男女スーパー大回転、男女大回転、男子距離10キロクラシカル、女子距離5キロクラシカル、男子距離リレー▽中日新聞社など主催

■サーフィンバイト仕込みの体幹でつかんだ 次は回転で3冠だ

 女子のスーパー大回転と大回転は横井聖(岐阜経済大3年)がともに初優勝で2冠を達成。男子のスーパー大回転は小野耕陽(新潟大1年)が49秒06で制したが、大回転は3位だった。男子距離の10キロクラシカルは西田真(中京大4年)が11分50秒9で2年ぶり3度目の優勝。距離リレーは中京大が3連覇を果たした。

 負けられない大会での2冠達成。白銀の斜面を滑り終えた直後の第一声は「疲れました」だった横井。それでも「雪が締まっていて滑りやすかった」と充実感をにじませた。

 常にタイトルを独占している中京大が定期試験のため欠場した今大会。「今年は中京がいないので絶対に勝たないといけないと思っていた」と固い決意で臨んだ。スーパー大回転で2位に2秒以上の差をつける圧勝で文字通り上々の滑り出しを見せると、続く大回転も快勝した。

 負けられない理由はもうひとつあった。「去年は転んだりで全然ダメだった」と振り返るように、表彰台には乗ることができなかった。雪辱を期した今季は、水上で立ったままオールをこぐスタンドアップサーフィンのインストラクターのアルバイトをしながら体幹を鍛え、滑りの改善につなげた。愛知・三好高時代にハンドボール部との二刀流で培った瞬発力も生かせるようになり「大きな動きができて滑りやすくなった」と成長を実感、タイトルに結び付けた。

 次の目標は2月に山形県で開かれる国体。「国体も2年連続で転んだり棄権したりしているので、30番以内には入りたい」と意気込む。もう転倒はゴメンだ。

 まずは26日の回転で3冠を達成して大舞台へ弾みをつける。(川村庸介)

■西田が距離2冠

 10キロクラシカル、リレーと合わせ距離2冠を達成した西田は「まあまあ滑れた。2冠できてよかった」と笑顔を見せた。

 大会と大学の定期試験がかぶったため下級生は参加できない中、上級生としての責任をしっかり果たした。卒業後は地元の富山県南砺市で消防士になることが決まっている。「10キロフリーで3冠を達成して、2月のインカレでは個人とリレーで優勝してチームを2部に上げたい」と有終の美を誓った。

【男子】▽スーパー大回転 (1)小野耕陽(新潟大)49秒06(2)横井保志(愛工大)49秒34(3)森本将太(愛工大)49秒44▽大回転 (1)森本将太(愛工大)55秒33(2)小野耕陽(新潟大)56秒00(3)横井保志(愛工大)56秒35▽10キロクラシカル (1)西田真(中京大)11分50秒9(2)馬場亮太(中京大)12分33秒3(3)早川敬(中京大)12分36秒9▽リレー (1)中京大(早川、竹内、西田、馬場)18分50秒1(2)愛工大(西口、森、森谷、梅本)26分38秒0(3)名工大(石田、加藤、福竹、岩崎)33分57秒3

【女子】▽スーパー大回転 (1)横井聖(岐阜経済大)52秒47(2)木下佳奈(愛知淑徳大)54秒67(2)富翔子(金城大)54秒67▽大回転 (1)横井聖(岐阜経済大)58秒46(2)木下奈々(愛知淑徳大)59秒55(3)木下佳奈(愛知淑徳大)1分1秒41▽5キロクラシカル (1)春日愛由実(新潟大)6分15秒3(2)志手咲穂(名城大)7分15秒9(3)竹原春佳(新潟大)7分25秒2

(2014年1月26日 中日スポーツ11面より)
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