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中日新聞掲載の大学記事

2014.01.07

薬のプロ、経営者たれ 岐阜薬科大、中京大と協定

 岐阜市の岐阜薬科大は6日、博士課程に在籍する学生が経営管理学修士(MBA)も取得できるよう、名古屋市昭和区の中京大と連携・協力協定を結んだ。医療現場では、専門知識とともに経営能力を身に付けた人材が求められており、薬学もしくは薬科学博士とMBAが同時に取得できるコースの設置は全国で初めてという。

 岐阜薬科大の4年間の博士課程のうち2年間、平日の夕方や土曜日を活用して、中京大ビジネススクールで経営戦略や財務会計などを学ぶ。今年4月から希望者を対象に開講する。

 岐阜薬科大の勝野真吾学長によると、外資系企業が多く参入する製薬業界では、薬学の専門知識だけでなく、企業として成果を上げるマネジメント能力が求められているという。また、薬剤師として薬局を運営する上でも、経営者の視点が不可欠となっている。

 調印後に会見した勝野学長は「研究一筋ではなく、社会に出た時にどう力を発揮できるか。幅広く学び、進路を考えるきっかけにしてほしい」。中京大の北川薫学長は「極めて専門的で技術に特化した分野で、経営学を取り入れることに意味がある」と述べた。

 MBA取得には140万円が必要。岐阜薬科大では今後、奨学金制度の導入も検討する。問い合わせは、同大=電058(230)8100=へ。

(2014年1月7日 中日新聞朝刊26面より)
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