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2013.11.04
大学野球 中部王座決定戦 2回から完全 中京大 清水
▽第9回東海地区・北陸・愛知大学3連盟王座決定戦▽明治神宮野球大会大学の部(16日から5日間・神宮ほか)の中部地区代表決定戦(代表枠1)を兼ねる▽第2日▽3日▽瑞穂▽準決勝2試合
4日の決定戦は中京大(愛知1位)と中部学院大(東海地区1位)の顔合わせとなった。中京大はエース・清水翔太投手(4年・麗沢瑞浪)が1安打10奪三振で2失点完投し、日大国際関係学部(東海地区2位)に5−2で快勝。中部学院大は中部大(愛知2位)に1−0で競り勝った。
愛知大学リーグのMVP左腕が貫禄の投球を見せた。清水が日大国際関係学部打線をわずか1安打に封じて決勝進出。神宮行きに王手をかけた。
「調子は良くなかった。先制点を取られたのは良くない。他が良くても1回の失点はダメ」
清水が頭をかいて言うように出だしは不安だった。1回は簡単に2死を取った後に連続四死球。5番・小橋に右中間を抜ける三塁打を許し、いきなり2点を先制された。
「最初の死球で動揺してしまった」と清水。ただ、修正能力はさすが。投球の際に体が前に突っ込んでいると感じ、左足の重心を意識。制球と球の切れが戻り、2回以降は走者を1人も許さず投げきった。
「相手は追い込まれても、真ん中低めの球は振らない。3球勝負でどんどん行った。びっくりしたのでは」。積み上げた10三振のうち、半分は見逃し。2日の日大国際関係学部の初戦、金沢星稜大戦を瑞穂球場のスタンドで観戦し、相手打者の傾向は分かっていた。
今秋は6勝無敗、防御率0・68の大活躍で最優秀選手賞と最優秀防御率、ベストナインを受賞した。だが、周囲の反響は「全くなかった」。「こんなもんです」と笑ったが、神宮切符をつかめば反応は違うはず。「神宮で頑張ります」。4日の決定戦もリリーフで待機する。 (麻生和男)
■中部大 鈴木の粘投実らず
中部大は先発の1年生右腕・鈴木が8イニング1失点と粘投したが、打線が中部学院大・東谷を攻略できなかった。1点を追う9回は2死満塁と追い詰めながら最後は二塁走者の代走・近藤がけん制死して試合終了。堀田監督は「一打でホームインしようと腹をくくってリードしていた。責めるつもりはない」とかばった。
■中部学院大 東谷1点守りきる
中部学院大は1回に挙げた1点を先発の主戦・東谷(あずまや)が守りきった。最速148キロを誇る直球と変化球がコーナーに決まり、6安打完封の好投につながった。「相手はどんどん振ってくる。厳しく攻めた」。今秋5勝、リーグ通算19勝を挙げている4年生右腕がエースの大役を果たした。
▽準決勝
中部学院大(東海地区1位) 100000000―1
中部大(愛知2位) 000000000―0
中京大(愛知1位) 003000002―5
日大国際関係学部(東海地区2位) 200000000―2
(2013年11月4日 中日スポーツ9面より)
4日の決定戦は中京大(愛知1位)と中部学院大(東海地区1位)の顔合わせとなった。中京大はエース・清水翔太投手(4年・麗沢瑞浪)が1安打10奪三振で2失点完投し、日大国際関係学部(東海地区2位)に5−2で快勝。中部学院大は中部大(愛知2位)に1−0で競り勝った。
愛知大学リーグのMVP左腕が貫禄の投球を見せた。清水が日大国際関係学部打線をわずか1安打に封じて決勝進出。神宮行きに王手をかけた。
「調子は良くなかった。先制点を取られたのは良くない。他が良くても1回の失点はダメ」
清水が頭をかいて言うように出だしは不安だった。1回は簡単に2死を取った後に連続四死球。5番・小橋に右中間を抜ける三塁打を許し、いきなり2点を先制された。
「最初の死球で動揺してしまった」と清水。ただ、修正能力はさすが。投球の際に体が前に突っ込んでいると感じ、左足の重心を意識。制球と球の切れが戻り、2回以降は走者を1人も許さず投げきった。
「相手は追い込まれても、真ん中低めの球は振らない。3球勝負でどんどん行った。びっくりしたのでは」。積み上げた10三振のうち、半分は見逃し。2日の日大国際関係学部の初戦、金沢星稜大戦を瑞穂球場のスタンドで観戦し、相手打者の傾向は分かっていた。
今秋は6勝無敗、防御率0・68の大活躍で最優秀選手賞と最優秀防御率、ベストナインを受賞した。だが、周囲の反響は「全くなかった」。「こんなもんです」と笑ったが、神宮切符をつかめば反応は違うはず。「神宮で頑張ります」。4日の決定戦もリリーフで待機する。 (麻生和男)
■中部大 鈴木の粘投実らず
中部大は先発の1年生右腕・鈴木が8イニング1失点と粘投したが、打線が中部学院大・東谷を攻略できなかった。1点を追う9回は2死満塁と追い詰めながら最後は二塁走者の代走・近藤がけん制死して試合終了。堀田監督は「一打でホームインしようと腹をくくってリードしていた。責めるつもりはない」とかばった。
■中部学院大 東谷1点守りきる
中部学院大は1回に挙げた1点を先発の主戦・東谷(あずまや)が守りきった。最速148キロを誇る直球と変化球がコーナーに決まり、6安打完封の好投につながった。「相手はどんどん振ってくる。厳しく攻めた」。今秋5勝、リーグ通算19勝を挙げている4年生右腕がエースの大役を果たした。
▽準決勝
中部学院大(東海地区1位) 100000000―1
中部大(愛知2位) 000000000―0
中京大(愛知1位) 003000002―5
日大国際関係学部(東海地区2位) 200000000―2
(2013年11月4日 中日スポーツ9面より)