進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て

中日新聞掲載の大学記事

2008.10.10

ポスト黄金世代 初見参 あすからレスリング女子世界選手権

63キロ級・西牧 67キロ級・新海

 レスリングの女子世界選手権(11−13日、国立代々木競技場)に21歳の西牧未央(中京女大)と23歳の新海真美(アイシンAW)が初出場する。6連覇を狙う55キロ級の吉田沙保里(綜合警備保障)や世界女王返り咲きを目指す72キロ級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)、本大会を欠場する伊調姉妹の「黄金世代」に次ぐ世代。ロンドン五輪を見据え、一気に世界で羽ばたくことが期待される。

 西牧は2005、06年の世界ジュニア選手権を連覇した逸材だ。非五輪階級の67キロ級で世界代表の座を射止めたが、伊調馨(綜合警備保障)の欠場によって馨が世界で君臨する63キロ級の代表となった。

 片足タックルを得意とし「格上の強い選手と戦うのはすごく楽しみ。馨さんでないとダメだと言われないよう、存在感をアピールしたい」と意気込む。大会後も63キロ級を主戦場とする考えで、今後は大学OGの馨と同門対決が避けられない。

 中京女大の栄和人監督は「タックルに入るうまさ、速さは吉田に匹敵する。体力がつけば馨にも勝てる」と素材の高さを評価する。

 67キロ級の代表となった新海は今春に中京女大を卒業。3月のアジア選手権同級でシニアの国際大会を初めて制した。北京五輪では馨の練習パートナーとして現地入りし、世界トップの緊迫感を身近に感じてきた。

 その北京で馨に敗れた選手たちも67キロ級にエントリーしてきた。組み手争いには定評があり、攻めのレスリングをどこまで貫けるか。「出るだけでは意味がない」と世界の強豪の仲間入りを目指す。(高橋広史)

(2008年10月10日 中日新聞朝刊27面より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ