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2013.05.24
インスリン濃度 高める物質分泌 ウコン色素の効果解明
■中部大准教授「糖尿病予防の可能性」
カレーの香辛料に使われる「ウコン」の黄色色素クルクミンにインスリン濃度を高めるホルモンの分泌を促す作用があることを、愛知県春日井市の中部大応用生物学部の津田孝範准教授(49)=食品機能学=のグループがマウスによる細胞実験で突き止めた。
津田准教授は「今後、実験を進めれば、糖尿病を防ぐ栄養補助食品の開発などに応用できる可能性がある」と話している。
実験では、マウスの大腸から取り出した消化管内分泌細胞にクルクミンを投与したところ、インスリンの分泌を促進させるホルモンGLP−1が、クルクミンを投与しなかった場合と比べて、2倍多く分泌された。
インスリンは、膵臓(すいぞう)のベータ細胞から分泌されるホルモンで、血糖値を下げる働きがある。GLP−1は血中を通じてベータ細胞に働きかけ、分泌を促す。
研究結果はオランダの科学誌(電子版)に掲載された。24日から名古屋大で開かれる日本栄養・食糧学会大会でも発表する。
(2013年5月24日 中日新聞朝刊県内総合版より)
カレーの香辛料に使われる「ウコン」の黄色色素クルクミンにインスリン濃度を高めるホルモンの分泌を促す作用があることを、愛知県春日井市の中部大応用生物学部の津田孝範准教授(49)=食品機能学=のグループがマウスによる細胞実験で突き止めた。
津田准教授は「今後、実験を進めれば、糖尿病を防ぐ栄養補助食品の開発などに応用できる可能性がある」と話している。
実験では、マウスの大腸から取り出した消化管内分泌細胞にクルクミンを投与したところ、インスリンの分泌を促進させるホルモンGLP−1が、クルクミンを投与しなかった場合と比べて、2倍多く分泌された。
インスリンは、膵臓(すいぞう)のベータ細胞から分泌されるホルモンで、血糖値を下げる働きがある。GLP−1は血中を通じてベータ細胞に働きかけ、分泌を促す。
研究結果はオランダの科学誌(電子版)に掲載された。24日から名古屋大で開かれる日本栄養・食糧学会大会でも発表する。
(2013年5月24日 中日新聞朝刊県内総合版より)