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中日新聞掲載の大学記事

2013.05.20

「異文化交流は重要」 留学生が日本語弁論大会 名古屋

 日中文化協会が主催する第4回「留学生の主張」日本語弁論大会が19日、名古屋市千種区の椙山女学園大で開かれ、中国、ウズベキスタン、ウクライナ国籍の14人が流ちょうな日本語でスピーチした。

 領土問題で悪化した日中関係の懸け橋になる決意を披露したのは、名古屋工業大に留学している曽●さん。中国の温家宝前首相の「中日文化交流の鍵は君たち青年の手にあり」という言を紹介し、「私たち青年が相手の良さを発見し、自分たちのいい文化を伝え融合すれば、新たな優れた文化を生む」と異文化交流の重要さを訴え、2位の名古屋市長賞を受賞した。

 東日本大震災でインターネット上の安否確認情報を翻訳し、ネットの力を痛感したという名古屋大の臧千一さんは、中国ではネット規制があり「生の声」が伝わりにくいとして「中国の反日デモはごく一部の人。普通の庶民は戦争も望んでいない。国レベルの関係が厳しくなっても民間で声を上げ、有利な関係をつくろう」と呼び掛け、3位に選ばれた。

 1位の知事賞は、国際的視野の重要さを主張した名古屋大の朱玄さんが輝き、アルバイトを通じて知った日本の良さを語った陳玉玲さんが4位になった。(沢田千秋)

(注)●は王ヘンに月

(2013年5月20日 中日新聞朝刊県内版より)
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