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中日新聞掲載の大学記事

2013.04.13

名古屋外国語大学長に就任した 亀山郁夫さん

 「グローバル社会で活躍する人材になるために求められるのは、第一に優れた教養力、第二に高い専門性です」。今月1日、名古屋外国語大(愛知県日進市)の新学長に就任。入学式で新入生に呼び掛けた。

 ロシア文学の第一人者でドストエフスキー研究の大家として知られる。1993年から東京外国語大教授、2007年から今年3月まで同大学長を務めた。

 東京外大では従来の外国語学部を廃し、言語文化学部と国際社会学部の二学部に再編する改革に取り組んだ。「大学間競争が激しくなる中、従来の言語教育にかたよったイメージを変える必要があった。より実践的な教育を強化した」

 学生に特に身につけさせたい能力として、コミュニケーション力、創造性、協調精神、社会貢献意識の4つを挙げる。「世界で活躍できる高度職業人、教養人を育てたい。理想的な教育カリキュラムをつくっていく」

 一方で地域に開かれた大学も目指す。「大学の機能を地域のみなさんと共有していきたい。個人的には地元の人を対象にしたドストエフスキーの講義をしてみたい」。趣味はチェロ演奏。栃木県出身、64歳。(坪井千隼)

(2013年4月13日 中日新聞朝刊3面より)
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