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2013.04.14
愛知大学野球2部リーグ開幕戦 名大 最速147キロ 9回まで毎回の15K
“国立の星”名大・七原優介投手(3年・知立東)が13日、愛知大学野球2部リーグの開幕戦で先発し、最速147キロをマークした。東海学園大1回戦に「4番・投手」で出場し、9回までは零封で毎回の15三振を奪う快投を演じた。しかし、試合は延長10回にサヨナラ打を許して0−1で敗れ、黒星スタート。名大は昨秋までリーグ最下部の3部にいたが、入れ替え戦を突破し、今春は2部リーグに昇格した。
■延長サヨナラ負け
愛知大学リーグでナンバーワンの速球派という看板はダテではなかった。ネット裏のスピードガンは147キロを表示。七原の自己最速には5キロ及ばなかったが、伸びのある速球主体で押した。1部リーグにも、これほどの快速球を投げ込む右腕はいない。左打者には外角に投じたツーシームが効果的に決まって、9回まで毎回の15奪三振。味方打線の援護がなく、延長10回に3安打を集中されて、サヨナラ負け。それでも、「愛知の宝です」(愛知大学野球連盟・大坪事務局長)とリーグ関係者が認める大器の片りんを見せつけた。
「最後は疲れが出てしまって、ボールが高くなったのは反省しないと…。でも、力を出し切れば2部でも互角に戦えることが分かった」と七原は敗戦の中で、自信を得た様子。東海学園大は昨秋の2部リーグA組の1位校で、最も1部に近い存在。昨秋まで3部にいた名大にとっては、格上のチームなのだが、最後まで苦しめた。
■「愛知の宝」粘投149球
この春は調整遅れで、開幕前のオープン戦で完投したのは阪大相手の“定期戦”の1試合だけ。肩のスタミナには不安があったハズだが、この日はサヨナラ打を許したのが149球目。1人で投げ切った。東海学園大・鈴木保監督(52)は「最後までボールに力はあった。打者の手元での伸びがあるから、差し込まれる感じ。ウワサ通りの右腕でした」と褒めた。愛知2部リーグからは浅尾(日本福祉大出)田島(東海学園大出)が中日入りして活躍しているが、七原もプロ側からマークされる存在になりそうだ。
名大では教育学部で学ぶ。教員志望で、将来は高校野球の監督を目指していた七原がこの日の試合後、方向転換を口にした。「第1志望を変えようかな。野球での就職をこれから考えたい」。剛腕投手に、野球での上昇志向が目覚めてきた。
(阿知波浩二)
▽1回戦(東海学園大1勝)
名大 0000000000―0
東海学園大 0000000001X―1
(延長10回)
(名)七原−近藤庸
(東)水野−池田
(2013年4月14日 中日スポーツ11面より)
■延長サヨナラ負け
愛知大学リーグでナンバーワンの速球派という看板はダテではなかった。ネット裏のスピードガンは147キロを表示。七原の自己最速には5キロ及ばなかったが、伸びのある速球主体で押した。1部リーグにも、これほどの快速球を投げ込む右腕はいない。左打者には外角に投じたツーシームが効果的に決まって、9回まで毎回の15奪三振。味方打線の援護がなく、延長10回に3安打を集中されて、サヨナラ負け。それでも、「愛知の宝です」(愛知大学野球連盟・大坪事務局長)とリーグ関係者が認める大器の片りんを見せつけた。
「最後は疲れが出てしまって、ボールが高くなったのは反省しないと…。でも、力を出し切れば2部でも互角に戦えることが分かった」と七原は敗戦の中で、自信を得た様子。東海学園大は昨秋の2部リーグA組の1位校で、最も1部に近い存在。昨秋まで3部にいた名大にとっては、格上のチームなのだが、最後まで苦しめた。
■「愛知の宝」粘投149球
この春は調整遅れで、開幕前のオープン戦で完投したのは阪大相手の“定期戦”の1試合だけ。肩のスタミナには不安があったハズだが、この日はサヨナラ打を許したのが149球目。1人で投げ切った。東海学園大・鈴木保監督(52)は「最後までボールに力はあった。打者の手元での伸びがあるから、差し込まれる感じ。ウワサ通りの右腕でした」と褒めた。愛知2部リーグからは浅尾(日本福祉大出)田島(東海学園大出)が中日入りして活躍しているが、七原もプロ側からマークされる存在になりそうだ。
名大では教育学部で学ぶ。教員志望で、将来は高校野球の監督を目指していた七原がこの日の試合後、方向転換を口にした。「第1志望を変えようかな。野球での就職をこれから考えたい」。剛腕投手に、野球での上昇志向が目覚めてきた。
(阿知波浩二)
▽1回戦(東海学園大1勝)
名大 0000000000―0
東海学園大 0000000001X―1
(延長10回)
(名)七原−近藤庸
(東)水野−池田
(2013年4月14日 中日スポーツ11面より)